ID 10372
登録日 2009年 1月31日
タイトル
巨樹・古木は地域のシンボル
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/chiba/news/20090131-OYT8T01000.htm
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元urltop:
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写真:
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地域のシンボルとして愛されてきた巨樹・古木の現状を知り、保存につなげようと、市川市とNPO法人「樹の生命を守る会」(本部・松戸市)は12日、「巨樹・古木フォーラムinいちかわ」を市川市鬼高のメディ
アパーク市川で開く。
都に隣接する市川では、自然林こそ壊滅したが、古木は少なからず寺社境内に残っている。国天然記念物の「葛飾八幡宮のイチョウ」(樹高約22メートル)、市天然記念物の「伊弉諾(いざなぎ)神社のハリギリ」(樹高約
20メートル、同種で県内最大級)などだ。
さらに、市内を並走するJR総武線と京成線にはさまれた一帯は「市川砂州」と呼ばれ、かつての防風林の名残でクロマツが点在。住宅密集地に老木のそびえる、独特の景観が広がっている。
しかし、開発や、落ち葉の散乱防止、日当たりの悪さ解消などのため、クロマツは、その多くが伐採されてきた。背景には、地価上昇の中、相続税支払いのために宅地が分割売却され、木々と隣家や道路との距離が縮ま
る状況が生まれたことが、あるという。
市緑地課によると、1990年の調査では、市内に樹高5メートル以上のクロマツは約2000本。これを含め、幹回り60センチ以上は約4000本あったが、その後、大幅に減少したとみられている。
フォーラムでは、クロマツのように地域のシンボルとして親しまれながら、今後次々と姿を消していく恐れもある巨樹・古木を見つめ直し、どうすれば守り伝えられるのかを考える。
午後1時開会。市内在住の日本自然保護協会自然観察指導員の高野史郎さんが「見つめ直す巨樹・古木の現状と問題点」と題して基調講演を行う。その後、樹木医や、クロマツの老木を所有する市民らが意見交換する
。
東京外郭環状道路(外環道)の建設計画により、老クロマツ並木が消滅する同市菅野地区では、私立日出学園小が、クロマツのある景観を残そうと、クロマツの若木100本以上を育てており、この活動も紹介される。
参加は無料。定員は先着200人。申し込みは事務局に電話(043・279・8070)、またはファクス(043・279・8142)で。
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