ID 10370
登録日 2009年 2月 4日
タイトル
前原の酒蔵で伝統の「ハネ木搾り」
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukuoka/news/20090131-OYT8T00933.htm
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元urltop:
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写真:
写真が掲載されていました
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前原市本(ほん)の「白糸酒造」で、伝統の「ハネ木搾り」による新酒の搾りが始まった。1855年(安政2年)の創業時から続く技法で、機械化が進む中、この技法を受け継ぐ酒蔵は全国でも数少ないという。
酒槽(さかぶね)と呼ばれる木箱にもろみが入った酒袋を敷き詰め、押しぶたの上に長さ約8メートルのカシの木を置く。カシの木は一方を固定し、もう一方の先端につるした約1・2トンの石の重みで酒と酒かすに分離す
る。2昼夜をかけじっくりと分離するため、雑味が少ないまろやかな味に仕上がるという。
初日の30日は杜氏(とうじ)の中村常雄さん(72)をはじめ蔵人6人が作業に取り組み、蔵は新酒ならではの芳醇(ほうじゅん)な香りに包まれた。7代目社長の田中信彦さん(55)は「今季は冷え込んだ日が多く、低温で、
ゆっくりと発酵した。出来は非常に良い」と笑顔を見せていた。
搾りたての原酒「立春」は745ミリ・リットル入り1300円(税込み)で注文販売する。受け付けは1日まで。問い合わせは同社(092・322・2901)へ。
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