1. HOME
  2. 木の情報発信基地Top
  3. 8.樹木
  4. 樹木・植樹・木のニュースアーカイブ TOP
ID 99
登録日 2006年 6月29日
タイトル
タイトル
紀伊半島で最大級 貴重な樹木
.
新聞名
新聞名 紀伊民報
.
元URL.
http://www.agara.co.jp/DAILY/20060630/20060630_004.html
.
元urltop:
.
写真:
  hhh
.
みなべ町は、同町西岩代に自生している紀伊半島で最大級のハマボウの保護に乗り出す。ハマボウは県のレッドデータブックで準絶滅危ぐ種に指定されており、関係者から保護を求める声が出ていた。7月 初めに町教育委員会の職員が試験的に下草刈りを行い、状況を見ながら取り組んでいく。  このハマボウは、西岩代川の河口から上流約100メートルの右岸で、約10本が川沿いに並んでいる。いずれも高さ約10メートル、枝幅15~20メートルの巨木だ。
 普通、ハマボウの高さは約3メートルまでといわれ、10メートルに成長した例は少ないという。昨年、東京大学森圏管理学研究室員の大学院生が現地調査に訪れて紀伊半島で最大級の巨木であることが分かった。
 これを受けて、山田五良町長は「手付かずだったことがハマボウにとってよかったのだろう。貴重な自然。また貴重な資源を保護したい」と保護する方針を打ち出していた。
 その後、保護対策を担当するのはどの課がふさわしいか、庁内で検討した結果、文化財的価値の観点から、町教委生涯学習課が担当することになった。
 松根伸生涯学習課長は「当面、周辺の草を刈り、ハマボウにとって良好な環境にしたい。ただ、どの程度の日当たりを好むのかがはっきりしないため、専門家や関係機関などと相談しながら進めていく」と話している。
 ハマボウに詳しく、昨年、東大院生を現地案内した小川昭造さん(64)=白浜町十九渕=は「これだけ貴重なハマボウはめったにない。町が保護に乗り出すと聞いて、すごくうれしい。ハマボウは日光が必要で、周囲の木 に光りを遮られるのは、滅びるもとになる。草を刈ってハマボウにいっぱい光が届くようになることは保護への第一歩だ」と話している。
 ハマボウ 暖地の海岸の泥土などに生え、よく枝分かれして高さ1~3メートルになる。葉は長さ3~7センチの倒卵状円形。7、8月、枝先に直径5センチほどの淡黄色の花を付ける。国内の分布は本州の千葉県以西、 四国、九州の奄美大島まで。(山と渓谷社「日本の樹木」より)
..