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ID 10275
登録日 2009年 1月24日
タイトル
タイトル
京の三山再生へ指針 変わる景観 市策定へ
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新聞名
新聞名 京都新聞
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元URL.
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009012500020&genre=H1&area=K00
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元urltop:
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写真:
  hhh
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京都盆地の周辺に連なる三山の景観が、マツ枯れの拡大やシイの繁茂によって年々変化しているのを受け、京都市は24日までに、「三山森林景観保全・再生ガイドライン」の策定に向けて、2009年度から 本格的な調査に入る方針を決めた。エリアごとに地形や土壌などを調べ、歴史的な背景も踏まえて、望ましい森の姿や許可に関する基準などをまとめる。  三山の森林は、まきや炭の利用が減って手入れが行き届かなくなった高度成長期以降、マツ枯れの広がりもあって常緑樹で成長力の強いシイが拡大し、落葉樹が減った。特に東山ではシイが急増し、木の種類の多様性 がなくなって季節感が損なわれている。  市は自然風景保全条例で、市街地から眺望する「借景」としての三山の開発は規制しているが、森林の整備までは規定していない。古都保存法に基づき市が山林などを購入する取り組みも財政難で買収が進んでいな い。  ガイドラインの策定により、市有林では年次計画を策定して整備を進め、民有林では植栽や伐採をする際に樹種を誘導する方法で、ゆるやかな再生を目指す。  対象区域は市の定める自然風景保全地区(第1種)を中心とした約1万7000ヘクタールで、市街地から見える三山のほとんどの森林が含まれる。  市は来年度からの調査で固有の樹種と現状に至るまでの経過を確認するほか、絵巻などをもとに歴史や文化の側面も参考にして土地ごとにふさわしい樹種を探る。ガイドラインは10年度以降に策定し、指導や基準 の許可のほか望ましい森林景観を示す図面をつくる。市風致保全課は「三山は景観の根底をなす『景観林』の要素が大きい。調査を進め、あるべき姿を検討していきたい」としている。
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