ID　902

登録日　2006年 4月28日

タイトル

岐阜・金華山の樹木ピンチ 「キクイムシ」発見

新聞名

新聞名 中日新聞

元URL.

http://www.chunichi.co.jp/00/gif/20060429/lcl_____gif_____008.shtml

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写真:

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ナラなどを枯死させるナガキクイムシ科の昆虫カシノナガキクイムシによる被害が、岐阜市の観光名所金華山で発生していることが分かった。岐阜森林管理署岐阜森林事務所などは実態調査をしたうえで 対策を検討することにしている。（神谷　浩一郎） 　カシノナガキクイムシは、体長四・五ミリほどの円筒状の虫。近年になって急速に被害が拡大、県内では一九八八年に坂内村（現揖斐川町）で被害が確認されて以降、現在までに本巣市や山県市、岐阜市などに広がりを 見せている。
　金華山で見つかったのは昨年九月。同事務所員がパトロール中、岩戸公園近くのドライブウエー脇で、おがくずにまみれた樹木があるのを偶然発見した。また、ほぼ同時期にほかの複数の場所で紅葉前に葉が色づくな ど樹木の異変が見つかり、それぞれがこの虫によるものと分かった。これまでに二十五本の被害が確認されたという。
　県森林研究所（美濃市）の専門研究員大橋章博さんは「早急に対策が必要」と指摘するが、虫が入れないようにするための樹木塗布用粘着剤の開発を進めている最中で、効果的な拡大予防策がないのが実情。殺虫す る方法もあるが、虫の数が膨大なうえ、一本ずつの処理になるため根絶は困難とみられている。県森林整備課によると、二〇〇三年度から駆除、〇四年度から予防事業に取り組んでいるが、〇四年度までに五百十六ヘ クタールの被害が出ているという。