ID 9575
登録日 2008年 12月 1日
タイトル
タイトル
クルミで地域を元気に 飯山で木のオーナー制度
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新聞名
新聞名
信濃毎日新聞
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元URL.
http://www.shinmai.co.jp/news/20081201/KT081130SJI090008000022.htm
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元urltop:
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写真:
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住民の高齢化が進む飯山市北原区(30戸)の有志9人が、区内の遊休荒廃農地でクルミの木のオーナー制度を始めた。クルミの世話を通じて市内外の人に地域を知ってもらい、将来の移住先に選んでもらお
う-との構想だ。13個人・団体が応募した初回は30日に初の植樹祭を行い、市内をはじめ遠くは東京から駆けつけたオーナーと区民が、実のなる5年後に思いをはせながら作業をした。
市郊外の農業地帯にある同区は、30戸の半数が65歳以上のみの世帯。出沢俊明区長(48)によると、世帯数は今後10年間で大きく減る見通しだ。
区の存続が課題になる中、40-70代の男女9人が、移住者を呼び込む策を考えようと2年前に「ふるさと暮らし支援委員会」を結成。まずは地域を知ってもらう必要がある-と、商品価値もあるクルミのオーナー制度
を始めることにした。
委員会は、高齢のため耕作できなくなった荒廃農地を区民10人余から借り、今年夏に1・3ヘクタールを造成。「北原区くるみ公園」と名付け、クルミの木を1本1万円で委員会のホームページを通じオーナーを募ったと
ころ、東京都や神奈川県、愛知県などから希望者が集まった。
30日は、このうち2組と、区が結婚記念で1本を贈った区内の夫婦の計3組が苗木を植えた。東京都練馬区の学校法人理事、大沼聡さん(52)は子どものころにぜんそくの治療で飯山市に滞在したことがあるといい、「
年に何度かクルミを見に来るのが楽しみ」と話していた。
委員会は今後もオーナーを募り、くるみ公園を広げる計画。収穫した実で地域ビジネスを展開する構想もあり、小林栄一委員長(54)は「荒れ地を生かした地域活性化のモデルケースとして活動を続けていきたい」と話
している。
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