ID 9526
登録日 2008年 11月24日
タイトル
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桜、半数以上枯れる 足羽山に19年前1760本植樹
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新聞名
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福井新聞
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http://www.fukuishimbun.co.jp/modules/news2/article.php?storyid=5669
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福井市制100周年を記念し19年前、足羽山一帯に植樹された桜の木約1760本のうち、日照不足などの影響で半数以上が枯れていることが分かった。昨年1年間をかけて足羽山の植生調査を行った市自
然史博物館によると、日当たりがよい道路や広場沿いは無事だが、林の中に植えられた桜は「ほぼ全滅」。日照や土壌などの事前調査や植樹後の管理が不足していたとみている。
同市と福井商工会議所青年部は1989年に市制100周年を記念して足羽山、八幡山、兎越山に計2650本のソメイヨシノを植樹した。若木は市民や企業などの募金で購入した。
うち道路沿いや広葉樹林内に約1760本を植えた足羽山では、同博物館が今年3月のリニューアルオープンに向けた施設展示用として昨年、植生調査を実施。広葉樹林内の状況を確認した。
同博物館は「植樹桜すべての追跡調査をしたわけではないが、植樹した半数以上の桜が枯れたか、生育が妨げられている」と説明。中には若木を補強する添え木だけを残し、根元すら確認できない場所もあった。
当時の記録によると、植樹の際は若木周辺の雑木林を伐採。生育競争に弱いソメイヨシノに配慮したが、現在はコナラやクヌギに覆われてうっそうとしている。同博物館は「日当たりや土壌の条件がソメイヨシノに適して
いなかったのではないか」と話している。
同市は来年の足羽山公園開園100周年に合わせ、新たな桜の植樹を計画中。これまでの〝反省〟を踏まえ、同博物館は足羽山の桜を今後どのように育てていくかを「サクラの提言」としてまとめる作業を始めている。
24日には樹木医を招いた桜の自然史講座を同博物館で開き、地元住民や市職員らが桜の品種ごとの特性や植樹に適した環境などを学んだ。
来年3月をめどにまとめる「提言」には▽足羽山に適した桜の品種や植栽ルール▽既存の桜や自然林の管理体制―などを盛り込む予定。同博物館は「市民の意見や提案を得ながら提言をまとめたい」と話している。++
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