ID 9294
登録日 2008年 11月 7日
タイトル
パリ古物雑記帳: そして、木片
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新聞名
パリ古物雑記帳
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元URL.
http://k-classiques.typepad.jp/blog/2008/11/post-8209.html
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元urltop:
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写真:
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そして、木片
薔薇の花に木の実や小さな果物などがまとまった金彩色の木片は、120年ほど前の壁面装飾の一部。一本の木から丹念に彫り出された様が古風な趣で、何処かの館の豪華な一室を飾っていた事が容易に想像できます。
この木片の裏には、前の持ち主が付けたと思しき金具があり、何処かの館の壁から剥離して以来、好事家のオブジェとして扱われていた事が解ります。長さ24cm:幅8cmの大きさがちょうど程よいオブジェのサイズでも
あり、華麗さ故になにやら少し哀し気な趣きのある存在感がなんとも好ましく、コンディションの良さも伴い希有な木片であると思えます。壁に掛けて飾る以外にも、特別な客人を向かえる夕食のテーブル上で、花活けの
かわりに楽しむのも一興か、と。。。
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