ID 806
登録日 2006年 4月18日
タイトル
焼けたクリの木に応急処置/七戸
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新聞名
東奥日報
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元URL.
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2006/0418/nto0418_1.asp
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元urltop:
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写真:
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昨年七月、火災で焼損した七戸町柏葉公園のクリの巨木を救おうと、地元有志らでつくる「七戸栗の木再生の会」(佐藤吉也会長)は十六日、県樹木医会の斎藤嘉次雄さんとともに、クリの木再生へ応急処置を
施した。
クリの巨木は樹齢約五百年で、幹の直径約一・六メートル。町民が「町の歴史を見てきた木」と親しむ同公園のシンボル的存在だったが、昨年七月に火災で幹の内側を焼損。幹の内部が空洞化したまま樹勢も衰えたため
、地元有志と県樹木医会が巨木の再生方法を探っていた。
傷ついた巨木に支柱を打って冬を越し、適切な時期を待って迎えた「治療日」だったが、この日の天候はあいにくみぞれ模様。春の雨雪に打たれながら、地元有志ら約二十人が幹の周囲の土を掘り起こし、土壌改良剤
を混ぜるなど作業に取り組んだ。
クリの木の今後について樹木医の斎藤さんは「人間でいうと今はやけどした状態。土壌改良で不定根(ふていこん)を発生させ、復活する力を与えなければならない。本格的な治療は足場を組んで一カ月以上かかるが
、徐々に枝や実がついていくはず」と話した。
「有志で資金を集め、次は本格的な作業に入りたい」と佐藤会長。再生の会に集った面々も「かつてはここでクリの実を拾って遊んだ子どもだった。何とかよみがえらせたい」と願っている。
※写真=火災で焼損したクリの巨木を救おうと、土壌改良に取り組む地元有志ら
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