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ID 9133
登録日 2008年 10月22日
タイトル
桜を守る<上>奈良・吉野山…表情豊か 心のふるさと
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://osaka.yomiuri.co.jp/sakura/yoshino/20081020kn01.htm
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元urltop:
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写真:
  写真が掲載されていました
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吉野山の向こうに日が昇る。今年4月。桜色で染まる山の中を光が通り抜けてきた瞬間、俳人の稲畑汀子さん(77)(兵庫県芦屋市)は、息をのんだ。まぶしい春の夜明け。その光景をこう詠んだ。
 〈山桜 朝日を抱き はじめけり〉  高浜虚子の孫で、俳句雑誌「ホトトギス」の主宰者。吉野山との出会いは約20年前、谷に散った花びらが風で舞い上がり、「渦の柱」をつくると、知人に聞いたのがきっかけだ。
 以来、毎春、弟子らと訪れては句会を開き、つづら折りの山道を歩く。渦の柱は、まだ見ていないが、はやる気持ちを〈一山の 花の散り込む 谷と聞く〉と詠む。
 吉野山に群生する約3万本のヤマザクラは、風や日差しの向きで様々な表情を見せる。西行や松尾芭蕉ら多くの歌人、俳人も独特の風景に魅せられた。
 「吉野山は先人の心が宿り、そこに行けば、次々と句のイメージが広がる。いつまでも残してほしい」と稲畑さん。幻の渦に遭遇できるか、春が待ち遠しいという。
桐井さん 吉野山の桜が歴史に登場するのは、7世紀に修験道の祖、役行者が蔵王権現の姿を幹に刻んだという故事が最初とされる。以後1300年間、ご神木として守られ、日本人の記憶の中にも刻み込まれてきた。
 「どちらかと言えば、アウトサイダーが身を寄せた場所なんです」。地元の郷土史家の桐井雅行さん(75)(奈良県吉野町)は、吉野が都落ちして逃げ延びたり、再起を期したりする悲劇の主人公たちを多く受け入れてき た地だと、指摘する。
五十嵐さん 源頼朝に追われた義経、南朝を開いた後醍醐天皇。「彼らの運命と、美しく咲いて散る桜。日本人はそれを重ね合わせてきたのかもしれない」と、人々をひきつけてきたわけを説く。
 旅行会社・小田急トラベル(東京都)のツアー添乗員、五十嵐利雄さん(61)も、魅力に取りつかれた一人だ。吉野町からツアーの企画を依頼され、約40年間で計約3万人を首都圏から連れてきた。
 豊臣秀吉も苗木を寄贈したという吉野山。その“子孫”がどこかで今も咲いているかもしれないと、五十嵐さんはいつも思う。「歴史のロマンがあり、『日本人の心のふるさと』を実感できる所です」 ◇  近年、衰退が指摘される奈良県・吉野山の桜。再生を願う人々の思いや、1300年の間、地元で大切に受け継がれてきた歴史をたどった。
コンサートと募金 吉野山の桜を守ろうと、「さくらAIDチャリティーコンサート」(読売新聞大阪本社など共催)が25日午後6時から、吉野山・金峯山寺で開かれる。ゴンチチやKANらが出演。指定席5775円、立ち見350 0円。問い合わせはGREENS(06・6882・1224)。「吉野の桜を守る会」は桜の保護、育成に役立てる「さくら募金」を実施している。問い合わせは同会事務局(06・6366・1848)へ。
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このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。

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