ID　8863

登録日　2008年 9月19日

タイトル

対馬で原始林｢龍良山｣ツアー　市民らスダジイの巨木など観察

新聞名

長崎新聞

元URL.

http://www.nagasaki-np.co.jp/douga/20080919/08.shtml

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写真:

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馬市厳原町南部に位置する龍良山（たてらやま＝五五八・五メートル）には樹齢二百年を超える巨木が残る原始林がある。対馬観光物産協会はこのほど、原始林を巡るツアーを開催。市民二十七人が原始林 のシンボル、スダジイの巨木まで散策し、森の生態系を観察した。
　龍良山の原始林は国の天然記念物に指定されており、林齢約二百年。古くから霊山としてあがめられ、直径一メートル、樹高二十五メートルのスダジイや、イスノキなど照葉樹林が広範囲に残っている。
　案内したのは元営林署職員のエコツアーガイド長渡稔治（としはる）さん。龍良山入り口からスダジイの巨木までは約三百三十メートルで、所要時間は約二十分だが、長渡さんは約一時間かけ、生態系を「森のドラマ」と して解説した。
　寿命で倒れた木の周辺にはドングリから成長した後継ぎの苗が育ち、頭上からは光が差し込んでいる。台風で倒れた巨木があちこち横たわり、雷で傷を負った木の根元からは新たな枝が生えている。参加者は森の世 代交代を見学しながら、その仕組みを学んだ。
　スダジイの巨木に到着すると子どもらは「こんにちは」と呼びかけたり、巨大な木の根に手を当てて触れ合っていた。
　龍良山は国有林で二週間前までに入山申請が必要。問い合わせは対馬観光物産協会（電０９２０・５２・１５６６）。