1. HOME
  2. 木の情報発信基地Top
  3. 8.樹木
  4. 樹木・植樹・木のニュースアーカイブ TOP
ID 8744
登録日 2008年 9月 9日
タイトル
き場のない古本を森と交換してみませんか
.
新聞名
毎日新聞
.
元URL.
http://mainichi.jp/life/ecology/news/20080909org00m040018000c.html
.
元urltop:
.
写真:
  写真が掲載されていました
.
「まーた買ってきたの?どこに置くつもり?」とややキツメの声が背中から聞こえる。逃げるようにこそこそと本棚の空いている隙間に買ってきた本を押し込む。もうこの棚も限界か……。捨てられない、買って しまう、増えていく本、本、さてどうしよう。家に図書室を作ればいいのだ、などうっとり妄想していても仕方がない。この増殖する本をどうにかしなくては。
 私と同じ悩みをもつ人たちはたいてい古本屋へ売る、廃棄するといった手段をとっているのだろう。大事な本をただ同然で売るのはいやだなあと思案に明け暮れているころ、たまたま見つけた福島県只見町にある「た もかく」さんのホームページ。こちらただの古本リサイクルとは違うのだ。
 本やDVDを定価の10%で評価、1750円につき福島県只見町の森林1坪と交換するといった事業をしている。「たもかく」という不思議な名前は前身の只見木材加工協同組合の略。現在はたもかく株式会社(代表・吉津耕 一氏)と改名している。
 1970年ごろから各地の森林組合や林野庁が300坪50万円で山の手入れをし、20年後には伐採して材木代金を分配するという緑のオーナー制度を募集し始めた。20年後に伐ってしまうより大きな森として育てたいと思 う人もいるはずだ、また土地の所有権をつけた方がいいだろう--と土地所有権付きの緑のオーナー制度を始めた。
 募集当初は家が建てられるのではと思う都心の人たちからの問い合わせが多く、なかなかオーナーになってもらえなかった。対象の土地はかなりの傾斜地、家を建てるのは無理だ。代表の吉津さん自身、大量の古書の 処分に困っていた経験から本と交換することを思いついた。
 「都会の高い家賃の一部屋があわせて数万円程度の古本で占領されているとしたらずいぶんもったいない話です。一方田舎では土地や森林は多いけどあまり活用されていない。都会と田舎でもてあましているものを 交換できればと考えたのです」  現在の一般利用者数は約3万人、交換した土地は5万坪になる。
 初めは1坪でもいい。ミニ緑のオーナーから気軽にスタート、何度か本を送ったり買い増して300坪になると「一反の森とらすと」と交換することもできる。「一反の森」300坪は税込みで52万2500円、土地代、立ち木 代、20年分の管理料が込み、間伐や下草の草刈りなどを同社が行ってくれる。他にかかるコストは所有権移転登記料の2万円だけだ。
 一反の森所有者は自分の森以外にも同社が所有している35万坪の山で山菜採りやキノコ狩りが楽しめる。また将来、自分の森で育った木を使い家具や建築用床材などに加工する事もできる。
 1750円を交換券にする方法もある。同系列の古本店での購入代金に使ってもいいし、只見の森の木でつくった木工品の購入に充ててもいい。
 雑木林の中はナラやホオ、トチ、クリ、サクラなどさまざまな樹木が生えている。このあたりは春と秋の紅葉がとてもきれいだという。一坪しか森を持っていない人でも「森へのパスポート」なる入会権を購入すれば指定 の森の散策、山菜とりなどができる。
 古本を売って森の育成に貢献できる、しかもお楽しみありなんてとてもいい思いつき。少しでもこの古書が役にたつのであれば。さあ、ではさっそく本の整理をはじめてみるとしますか!(
..

このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。

中川木材産業のビジネスPRその14   「diyで作るキットデッキ ウリンの実例」商品ページはコチラです。 画像クリックでそれぞれ体験談に。(公開2018.8.1 更新2019年11月12日 )
kitDeck-ulin kitDeck-ulin kitDeck-ulin kitDeck-ulin kitDeck-ulin kitDeck-ulin kitDeck-ulin kitDeck-ulin kitDeck-ulin kitDeck-ulin kitDeck-ulin kitDeck-ulin kitDeck-ulin kitDeck-ulin kitDeck-ulin kitDeck-ulin kitDeck-ulin kitDeck-ulin