ID　8678

登録日　2008年 9月　2日

タイトル

虹の松原 県と唐津市と九州森林管理局 再生へ３者覚書調印

新聞名

読売新聞

元URL.

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saga/news/20080902-OYT8T00844.htm

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唐津市の国特別名勝「虹の松原」の再生・保全について、古川知事と坂井俊之市長、津元頼光・九州森林管理局長は２日、同市の国民宿舎で覚書に調印した。今年３月に策定した再生・保全実行計画をより実 効性あるものにするためで、虹の松原に関する覚書調印は初めて。
　虹の松原は、約４００年の歴史を誇る約２１６ヘクタールのクロマツ林。近年、松葉かきが日常的に行われなくなって土地が富栄養化、一部に広葉樹が侵入し、白砂青松の景観の維持が危ぶまれている。
　覚書は〈１〉３者が連携・協働して再生・保全活動に取り組む〈２〉マツクイムシ防除対策に取り組む――など。調印式には約１３０人が出席。古川知事はあいさつで、覚書について「平成の大手入れに当たるもので、みん なが守る、育てる虹の松原にしたい」と述べた。坂井市長は「日本の原風景である白砂青松を、市民と一緒になって再生させたい」と決意表明した。
　再生・保全実行計画では、内陸部の８０ヘクタールについて１５～２０年で広葉樹を伐採し、クロマツの単相林にするとともに、森林レクリエーションのモデル地区として「森林浴の森」などを新たに設けるとしている。計 画を進めるため、県と市は今年度、各５００万円を予算化している。
　ボランティアや学校、住民らの協力が必要で、一定の面積で松葉かきをする「里親制度」も導入する方針。調整、受け付けの窓口は、ＮＰＯ法人・唐津環境防災推進機構ＫＡＮＮＥ（岩本真二理事長）が務める。（