ID 8656
登録日 2008年 8月29日
タイトル
「千年クロベ」踏ん張った 栗原の巨木、地震克服
.
新聞名
河北新報
.
元URL.
http://www.kahoku.co.jp/news/2008/08/20080830t13049.htm
.
元urltop:
-リンク切れ-
.
写真:
.
宮城県栗原市花山の栗駒山中腹にそびえ、樹齢1000年以上で日本一のクロベ(ヒノキ科)の巨木が、岩手・宮城内陸地震で倒れることなく、無事であることが29日までに確認された。栗原市は本年度、市の
天然記念物に指定する予定だったが、現地に通じる林道が地震で寸断、調査が遅れていた。市は今後、指定に向けた対応を検討する。
市花山総合支所の職員らが、栗駒地区の世界谷地から登山道などを通り、徒歩で現地に入り調査した。
この木は「千年クロベ」と呼ばれ、全国巨樹・巨木林の会(東京)の調査によると、幹回りは10.0メートル、樹高21.5メートル。樹齢は1000年以上と推定され、落雷により幹がひび割れ、焦げた跡がある。
山に入る一部の人々が知るだけだったが、巨樹・巨木林の会が2005年10月に計測し「日本一のクロベ」と認定。広く知られるようになった。クロベは日本特産種の常緑高木で「日本一」はすなわち「世界一」となる。
登山客が訪れるようになり、市は保護対策の必要性が生じたとして、市の天然記念物に指定する方針を決定。6月から7月にかけ、樹木診断などを行う予定だったが、地震に見舞われ、中断している。
将来は県、国の天然記念物指定を目指す。市文化財保護課は「林道が断たれ、測量などの資材が運搬できない状況。指定に向けた手続きをどうするか、今後検討したい」と話した。
..