ID 8221
登録日 2008年 7月 7日
タイトル
伐採した茶の木を印鑑に
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新聞名
京都新聞
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元URL.
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008070800061&genre=K1&area=K20
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元urltop:
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写真:
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特産の茶を生かした地域活性化にとりくむ和束町の団体「ほっこりサークル」(上嶋伯協会長)が、植え替えで伐採した茶の木を印鑑に仕上げた。固く、きめの細かい木質が印材向きで、少しゆがんだ円形の断
面や、木の節が素朴さを醸し出しており、新たな特産品にと期待している。
茶の木は、2、30年のサイクルで「改植」と呼ばれる植え替えを行う。毎冬の伐採作業後は燃やしたり、重機で畑にすき込んでいるが、茶農家にとって茶の木は「長年、『良い芽を出してくれよ』『ありがとうな』と話しかけ
続けた大切な存在」(上嶋会長)。伐採後も木を生かす再利用法を、同サークルのメンバーたちが思案してきた。
印鑑は、信州の観光地で、リンゴの木で作られているのを参考に、木津川市内の印鑑店に試作を依頼。使い込んでも傷まないのを確認した。
直径1・5センチ、長さ6センチほどで、3500円。使ううちに、木肌が赤くすべすべした感触に変わるという。
上嶋会長(52)=同町白栖=は「農家にとって思い入れのある茶の木の重みを、はんことして伝えたい。サインや屋号を彫ったり、遊び感覚ででも使ってほしい」と話す。同町内の茶園4店と、町商工会TEL0774(78)33
21で注文を受け付ける。
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