ID 8182
登録日 2008年 11月21日
タイトル
霧ケ峰のレンゲツツジ ゾーニングで観光資源に
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新聞名
長野日報
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元URL.
http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=12564
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元urltop:
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写真:
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霧ケ峰にかかわる機関・団体で組織し、保護と適正利用を検討する霧ケ峰自然環境保全協議会は20日、諏訪市の県諏訪合同庁舎で開いた。3つの作業部会が、今後の各課題への対応について中間まとめを
発表。観光資源である一方で、森林化の一因となっているレンゲツツジは、区域を限って残す「ゾーニング」の方針を盛り込んだ。
協議会は6月、▽草原・湿原・樹叢の保全再生▽景観形成や施設整備▽エコツーリズム構築―と、課題別の3部会を設置することを決め、これまでにそれぞれ4回の議論を重ねた。12月中に結論をまとめるが、この日の
協議会で中間まとめとして示した。
初夏の高原で鮮やかな朱色の花を咲かせるレンゲツツジについて、保全再生作業部会は「霧ケ峰の植生を構成する種であり、観光資源」とする一方、草原の森林化を促進する要素で、他の高山植物の生育を妨げてい
ると指摘。ビーナスライン沿いなど区域を限って残し、草原を維持すべき範囲では計画的に伐採していく方針を盛った。
県によると、レンゲツツジの伐採は自然保護法上、知事の許可が必要だが、協議会では自然再生推進計画を策定する考えでおり、それに基づく伐採が可能になるという。
景観形成・施設整備などの作業部会は、早急に取り組むべき課題に、ニッコウキスゲの群落地である車山肩の公衆トイレ整備などを提示。案内板のデザイン統一、狭い遊歩道や湿原沿いでのペットの持ち込み制限を計
画的に実施していくとした。
各部会での結論は、対策を講じていく上でベースとなる目指すべき霧ケ峰の姿(長期展望)に盛り込み、実行に移していく。
このほか、霧ケ峰のニホンジカ対策で、鹿に発信器を装着して行っている行動調査の中間報告があり、県自然保護課は「電気柵を大きく迂回して牧草のある場所に入っており、牧草地に強い執着が見られる」と傾向を
解説した。
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