ID　8055

登録日　2008年 6月　9日

タイトル

街のシンボル、倒木の恐れ　伐採始まる－

新聞名

毎日新聞

元URL.

http://mainichi.jp/area/yamanashi/news/20080610ddlk19040016000c.html

元urltop:

写真:

　

ＪＲ甲府駅（甲府市）の南口前に立ち、街のシンボルとして親しまれてきたケヤキの伐採が、９日から始まった。かいじ国体に合わせて１９８６年に植えられたが、菌による腐食で倒木の恐れが出たため、県が１ １日までに伐採し、来年秋にはクスノキを植樹する。
　駅前の通称・平和通りの中央分離帯に植えられた樹齢約８０年、高さ約３０メートルのケヤキで、０７年３月末にキノコ菌の付着による腐食が見つかった。県はキノコ菌を除去して消毒などの措置をとったが、幹の腐食が 激しく倒木の危険性が高まり、伐採されることになった。
　木の診察を行った甲府市の農学博士、浜武人さん（８１）によると、腐食は約１０年前から進んでいたとみられ、「道路まで伸びた枝を切った際、切り口に菌が付着したのではないか。ここまで腐食が進むと切らざるを得 ず、非常に残念」と肩を落とした。
　９日は午前１０時すぎから、クレーン車でケヤキをつり上げながら枝を切断。多くの通行人らが足を止め、作業を見守った。同駅周辺で３０年以上タクシーを運転している甲府市住吉４、秋山正勝さん（５９）は「植えたころ から知っているが、切り倒される姿を見るとは」と寂しそうだった