ID 7928
登録日 2008年 6月13日
タイトル
コウゾの木で卒業証書を 越前市・岡本小PTAが植樹
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新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20080611/CK2008061102000014.html
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元urltop:
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写真:
写真が掲載されていました
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越前和紙の産地、越前市五箇地区にある岡本小学校の中庭に、PTA紙すき部の9人が紙の原料となるコウゾを植えた。5年生が育て2年がかりで自らの卒業証書を準備する。
コウゾは県和紙工業協同組合の畑で育てていた12本。同部は4月、伝統産業を児童に教えるために製紙業、紙加工業に携わる保護者らで結成。昨年6月にも試験的に5本を植えており、うまく育った3本を加えた計15
本を育てる。
同校では、卒業前に卒業証書に使う紙をすいているほか、年1回、紙すきの体験授業を行う。繊維状にした原料は既に用意され、工程の一部を体験するだけだった。「コウゾを育てるところから体験し、子どもたちに歴
史ある紙の産地だと認識してほしい」と加工業を営む加藤信一部長(40)は話す。
水はほとんどやらなくてもよいが、節のない繊維にするため小さな枝を刈る「芽かき」という作業が必要。夏休みは交代で作業する。11-12月に高さ2、3メートルに成長したコウゾを刈り取り、はいだ皮を煮て、繊維を
細かくする。翌年夏以降にすくという。
コウゾは10年ほどは毎年、収穫できる。来年以降も5年生が栽培する。
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