ID 7790
登録日 2008年 5月28日
タイトル
被爆ザクロ三世植樹 卒業生が長崎大へ寄贈
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagasaki/news/20080527-OYT8T00660.htm
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元urltop:
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写真:
写真が掲載されていました
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長崎原爆で被爆後、3代にわたり花を付け続けているザクロの苗木が、長崎市泉、榊安彦さん(71)から母校の長崎大に寄贈され、27日、同市文教町の同大で植樹式があった。
榊さんは原爆投下時、爆心地から1・5キロ離れた同市家野町に住んでおり、自宅の野菜畑には父、安五郎さんが植えたザクロがあった。安彦さんは、自宅の縁側で被爆、安五郎さんは勤務先で被爆し、間もなく亡くなっ
た。
ザクロも枯れたように見えたが、約1年後の1946年6月、鮮やかな朱色の花を付け、同年10月には大きな実をつけたという。
榊さんは66年に家野町を引っ越す際、「『父の木』を残したい」と挿し木で2代目を育てた。さらに、4、5年前からは、自宅の庭にある2代目の木の種から3代目を育ててきた。
榊さんは「平和への取り組みの一助にしてほしい」と昨年6月、苗木を同大に寄贈。校舎改修中だったため、大学事務局前に仮植樹されていたが、「最も学生の目に触れる場所に」と、休み時間などに学生たちが集まる
中庭に移植されることになった。
植樹式では、斎藤寛学長が「この木は復興と再生の象徴。その歴史を未来に伝えたい」とあいさつ。榊さんは「平和の象徴、原爆の生き証人として大切にしてほしい」と話していた。
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