ID　7783

登録日　2008年 5月27日

タイトル

伐採されることになったケヤキ（甲府駅前で）

新聞名

読売新聞

元URL.

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/news/20080526-OYT8T00706.htm

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ＪＲ甲府駅南口のロータリーに植えられているケヤキが、幹が腐って倒れる危険があるとして、伐採されることになった。
　県道路管理課によると、ケヤキは１９８６年、「かいじ国体」の開催に合わせた道路整備事業の一環として植えられた。樹齢は約８０年で、高さ約３０メートル、根元の幹回りは約３メートル。腐食が分かったのは昨年春。幹 にキノコの一種「コフキサルノコシカケ」を発見したとの通報が県民からあった。県が調査したところ、キノコが生えている付近から、幹の内部に腐食が進行し、高さ約３メートルのところで幹に縦８０センチ、横５０センチの 楕円(だえん)形の穴が空いていた。県はキノコを取り除き、空洞にコンクリートを詰めるなどして応急処置を行った。
　しかし、昨年末の県の調査で、長さ１２センチのキノコが生えているのを発見。幹の空洞化が進み、隣の幹に腐食が拡大していることもわかった。同課は「風雨などで倒れる危険がある」として、伐採を決めた。
　伐採作業は６月９日から１３日までの間で行われ、後にはクスノキなどほかの樹種を植える予定。また、駅前から南に伸びる平和通り沿いには、約６０本のケヤキが並んでいるが、県は腐食の被害がないかどうか、今後 確認する。甲府市上石田の男性会社員（３６）は「生い茂る緑の葉が、涼しさを感じさせてくれていた。なくなるのはさみしいです」と惜しんでいた。