ID 7642
登録日 2008年 5月15日
タイトル
地元の樹木が食育で復活
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新聞名
タウンニュース
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元URL.
http://www.townnews.co.jp/020area_page/01_thu/01_aoba/2008_2/05_15/aoba_top2.html
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元urltop:
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写真:
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地元で切り倒された樹木を再利用し、子どもたちにきのこ栽培を体験してもらおうと、元石川小学校のクラブ活動で食育カリキュラムが始まった。樹木は、覚永寺(元石川町)の裏山に生息していたクヌギや桜
。同町を見つめ続けてきた樹木が、子どもたちの手によって復活した。
この取り組みは、寺の枯葉対策として樹木の切り倒しを行っていると知った地域住民が再利用を検討したところ、クヌギが椎茸に、桜がなめこ栽培に適していることから、子どもたちの食育に活かそうと、小学校と協力
し実現したもの。
5月9日には、科学クラブに所属する4年生から6年生の児童30人が、切り出された樹木45本に椎茸菌(駒菌)を植え込む、カリキュラム第一回目となる作業を行った。
いずれも収穫でき、調理して食べることができるのは植え付けしてから約2年後。作業を終えた6年生の児童は、「楽しかった。卒業してから椎茸を食べに来たいです」と話し、今から収穫を心待ちにしている様子だっ
た。
このきのこ栽培は、元石川小学校のほかに、有志の地元住民によって約80本の椎茸菌が植え込まれた「ほだ木」が各自宅の庭で栽培されており、地域一丸となって樹木の再利用に励んでいる。
山の所有者である黒沼昭一さんは、今年1月から約1週間かけ、切り倒しを行った。「切っているときは寂しかったけれど、子どもたちに使ってもらえることになって嬉しいですね」と黒沼さんは笑顔を見せる。
元石川小学校の新開健之校長は、「きのこを一から育てるという、珍しい体験を通して、子どもたちに自然とのふれあいを学んでもらいたいです」と期待を込めて話した。
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