ID　7614

登録日　2008年 5月17日

タイトル

住民の願いイチョウ救う

新聞名

中国新聞

元URL.

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200805170053.html

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広島市中区の江波山公園の園路改修に伴って、市が一度は伐採を決めていた樹齢半世紀以上とみられるイチョウの大木２本が、保護を願う住民からの訴えで救われた。イチョウは公園広場と江波山気象館 を結ぶ園路脇にある。高さ約30メートルで幹回りは２、３メートル。市は昨秋、車いす利用者や高齢者の利便性向上を目的に、石階段だった園路（幅1.5メートル）の改修を計画。幅３メートルのスロープに一新するため、イ チョウは切り倒されるはずだった。
　市は江波連合町内会に説明していたが、着工６日前の９日、人づてに聞いた公園近くの無職村上滋さん(62)が、中区役所に「貴重な大木を切らない方法の検討を」と要望した。町内会役員と中区役所土木課が協議し、ス ロープを計画より約1.5メートル南側へずらす案で合意。市は15日に着工、７月下旬の完成を目指す。土木課は「工事に影響が少なく、住民の思いを尊重した」と説明する。