ID　7603

登録日　2008年 5月15日

タイトル

太平洋→日本海 桜並木で結べ

新聞名

読売新聞

元URL.

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gifu/news/20080514-OYT8T00660.htm

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太平洋と日本海を結ぶ桜並木をつくろうとして、志半ばで亡くなった郡上市の元国鉄バス車掌佐藤良二さんの遺志を継ぐ有志が１３日夕、荘川桜（高山市）の苗木１０本を、合掌集落がある富山県南砺市の五 箇山地域で植樹した。
　植樹したのは、世界遺産登録された岐阜・富山両県の合掌集落の住民有志でつくる「世界遺産合掌街道実行委員会」。白川村平瀬で昨年５月に行ったのに続き２回目。相倉の合掌集落に入る南砺市見座の駐車場で、会 員約２０人が高さ２メートルほどに育った荘川桜の苗木を１時間がかりで丁寧に植えた。
　大沢信孝会長（５９）は「桜は長生きすると言われており、孫やその子供たちが、花見をしてもらえればうれしい」と話していた。
　佐藤さんは、名古屋市と金沢市を結ぶ旧国鉄の定期バス（名金線）の車掌だった。ダム建設で沈む運命にあった樹齢約４５０年の荘川桜が国道１５６号線沿いに植え替えられ、翌年、再び花を咲かせたのに感動し、国道 沿いに約２０００本の桜を植え続けた。壮大な桜街道を夢見ながら１９７７年に４７歳で病死した。