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ID 6972
登録日 2008年 4月 2日
タイトル
写真/特許情報を活用しよう サクラ咲く先端技術
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新聞名
フジサンケイ
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元URL.
http://www.business-i.jp/news/for-page/chizai/200804020003o.nwc
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元urltop:
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写真:
 
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葉や種は意外なところの材料に  桜の季節。桜は日本人の心を癒やしてくれるだけではない。意外にも、技術や特許の中でも使われている。  ≪電池の中にも≫  桜もちは、なぜ塩漬けした桜の葉にくるまれているのか。桜の葉や樹皮に含有されるフラボノイドなどには抗菌、消臭作用があるからだ。  日本香堂の「消臭、抗菌用成形品及びその製造方法」(特開2005-198854)は、室内で香りを楽しむためのお香に、抗菌や消臭など室内環境改善機能を新たに加えた発明だ。桜を炭などと練り合わせて作る。  ヘアカラーなどの開発・製造・販売を行うホーユーは「養毛・育毛剤」(特開H9-241137)でヤマザクラの樹皮の抽出成分を活用している。薄毛の人は桜の木の恩恵にあずかることができそうだ。  面白いのは、ソニーの「二次電池用負極材料及びその製造方法並びにそれを用いた二次電池」(特開2000-215894)だ。  二次電池(充電池)の中は正極(+)と負極(-)の部分に分かれる。リチウムイオン型の二次電池などでは負極に使う炭素素材の質が性能に影響する。同社は、ここに桜などバラ科の花の種の炭素質化物を用いること で、高い充・放電効率が得られる技術を開発した。  ≪食品の苦味消す≫  孔子の教えに「良薬口に苦し」という言葉があるが、創作和菓子の叶匠壽庵(かのうしょうじゅあん)の「苦味がマスキングされた食品及び苦味のマスキング方法」(特開2001-086942)は、食材に含まれるタンニン をはじめ多くの苦味成分を桜の葉の力で感じさせなくしてしまう技術である。  ヤマザクラ、オオシマザクラ、ソメイヨシノなどサクラ属なら何でもいい。葉は生のまま、塩づけ、フリーズドライ、ペースト、粉末などにして、せんべい、まんじゅう、もち、羊羹(ようかん)、ケーキ、プリン、ジュースなど あらゆるものに使用可能だ。生薬、漢方も大丈夫で、孔子の教えも“風化”しそうである。  花が終われば、実のなる季節。長野県で農業を営む大塚博美氏の「無農薬桜桃(サクランボ)の栽培方法」(特開2004-222553)は、一般に農薬散布回数の多いサクランボの無農薬化に挑戦した発明だ。  サクランボの木を冷蔵庫に一定期間入れた後、害虫が発生しない冬季にハウスに入れて開花させると、長野地域の気候で3~5月には結実、それを収穫する。サクランボは皮ごと食べるだけに、「残留農薬ゼロ」の価 値は高い。(知財情報&戦略システム
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このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。

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