ID　6888

登録日　2008年 3月27日

タイトル

樹齢４５０年の松姿消す

新聞名

読売新聞

元URL.

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/news/20080326-OYT8T00892.htm

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写真:

　

樹齢約４５０年の名木として、長年親しまれてきた北杜市武川町三吹の万休院にある国指定天然記念物のアカマツ「舞鶴松」が２６日、境内から姿を消した。マツクイムシの被害ですでに枯死しており、周辺の 木々への影響を防ぐため、同院で伐採を決断。同日朝に行われた舞鶴松の供養には、檀信徒や関係者ら約１００人が集まり、別れを惜しんだ。
　供養では、杉浦道彦住職（７３）がお経を唱えながら舞鶴松の周囲を巡った後、「長年多くの人に感動を与え、勇気付けてくれた。ありがとう」と、声を詰まらせながら別れの言葉を述べた。信徒らが焼香を終えると周囲の 柵が取り除かれ、松は枝の先端から順にチェーンソーで切られていった。徐々に小さくなっていく舞鶴松を前に、杉浦住職は「６０年以上、ずっと一緒だった。自分の身が切られるようだ」と涙を浮かべながら話した。
　舞鶴松は、枝ぶりが鶴が翼を広げている様子に似ていることから名付けられた。１９３４年に国の天然記念物に指定され、観光名所として知られてきた。