ID 6884
登録日 2008年 3月26日
タイトル
写真/八幡宮の魅力発見
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新聞名
タウンニュース
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元URL.
http://www.townnews.co.jp/020area_page/01_thu/02_hira/2008_1/03_27/hira_top2.html
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元urltop:
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写真:
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東海大学を活用して街の魅力を掘り起こし、新たなコミュニティづくりを目指そうという試みとして、NPO法人東海大学地域環境ネットワーク(木島賢理事長)では、平塚八幡宮を核に据えた中心市街地活性化
の方向性を探っている。3月24日、八幡宮敷地内で樹木調査が行われた。希少な自然の残された場所として、その魅力を再評価しようとする動きだ。
小雨降りしきる平塚八幡宮。傘を片手に、熱心にメモを取る集団の姿が見られた。この一団は植物学に詳しい、東海大学の藤吉正明准教授と学生ら。フェンスに囲まれた樹林帯に足を踏み入れ、丁寧に樹種や樹形を点
検していった。
藤吉氏は、「人に踏み荒らされていない場所が一定面積、市街地の真ん中に残されているのは珍しい。植生の種類も多く、都市緑地帯としては理想的な状態」と、八幡宮敷地内にある樹林の希少性について評価する。
この植樹調査は、八幡宮の魅力を再発見して「名所化」し、中心市街地に人の流れを呼び込もうと、NPO法人東海大学地域環境ネットワークが依頼したもの。豊かな植生を数値化することで、同所の特長を明らかにしよ
うと行われた。
同ネットワークでは他にも、駅前大門通りから境内へ横断する歩道を国道1号線に設置することや、八幡宮の催事と商店街のイベントを連動させることなど、八幡宮を核としたコミュニティづくりについて、様々な提言を
行っている。
平塚八幡宮も、「地域活性化のためにできることは、積極的に協力していきたい。参拝者でない方にも、気軽に立ち寄れる場所になるといいですね」と話すなど、協力を惜しまない様子だ。
昼過ぎから日差しが差し込み、植樹調査は順調に進んだようだ。樹種は66種類にのぼり、クスノキやクロマツなど人工的に植えられた主要な樹木の他、野鳥が運んできたと推定される個体数の少ない樹木も50種以上
見られたという。
平塚市職員も当日、同地を訪れ、「市民の取り組む街づくりとして今後、行政としても協力を深めていきたい」と話していた。
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