ID　6739

登録日　2008年 3月15日

タイトル

―桜の開花状況、ネットで生映像

新聞名

日経ネット関西版

元URL.

http://www.nikkei.co.jp/kansai/news/news003176.html

元urltop:

写真:

　

春の足音が間近に迫ってきた。桜彩るこの季節を待ち望んでいた人も多いだろう。関西は桜の見どころが豊富だ。気象庁の予想によると、近畿圏は３月27日から順次開花していく。今年のお花見はどこに出 掛けますか？ 　造幣局の桜の通り抜けは浪速の桜の名所。昨年は約60万人の人出でにぎわった。今年は4月16日から22日まで一般開放される。南門をくぐると、約370本の桜が咲くトンネルだ。松月や黄桜など種類は豊富で珍しい桜 も観賞できる。日が沈んだ後、200個以上のぼんぼりやガス灯が点灯する姿は美しい。
　大阪城西の丸庭園は天守閣が望めるお花見スポット。敷地面積は約6万4500平方ﾒｰﾄﾙと広い。中央の広場では約600本のしだれ桜やソメイヨシノに囲まれながら、友人や同僚と宴会を楽しめる。ここには標本木と呼ば れる2本のソメイヨシノがある。気象庁の職員が定期的につぼみをチェックし、大阪市の開花時期の予想の根拠となる桜だ。
造幣局の「桜の通り抜け」を楽しむ人たち（07年4月、大阪市北区） 　「普通」のお花見に飽きてしまった人には桜の園「亦楽山荘」でのトレッキングがおすすめだ。梅田から電車で40分、ＪＲ武田尾駅を下車するとそこには山と渓谷の別世界が広がる。武庫川上流のせせらぎと新緑を味わ いながら、旧福知山線の枕木の上を歩く。トンネルを2つ抜ければ、桜の園の入り口だ。
　約3000本のソメイヨシノが咲く摂津峡も自然の宝庫。周辺には約420種の植物や13種の野鳥が生息する。桜満開の公園でお昼を食べた後に、渓谷を歩きながら新鮮な空気を吸えば、きっと都会のけんそうを忘れるはず だ。
　全国的に桜の名所として有名な奈良県の吉野山。最初の見どころは近鉄吉野線の吉野駅の正面に位置する桜群だ。近くのロープウエーに乗車し、「下千本」と呼ばれるこの桜群を下に眺めながら山上に進んでいく。山 上には名物の柿の葉ずしやくずきりの露店がズラリと並ぶ。
　さて、お花見と言えば宴会が付き物。食事の宅配サービスを利用する人も増えてきた。ピザーラなど大手の宅配ピザは店舗のエリア内であれば、お花見場所までピザやドリンクを宅配してくれる。公園の目印を伝えて おくか、携帯電話で連絡を取り合い配達場所を確認する。大阪市天王寺区などですし宅配を展開する「豊味寿司」も同様のサービスを提供している。
　「桜の見ごろを知りたい」という人に便利なのが、アットネットホーム（東京・港）と関西マルチメディアサービス（大阪市北区）が全国のケーブルテレビ局と連携して公開している「全国桜最前線2008」だ。吉野など全国の 桜の名所50カ所以上にカメラを設置し、ライブ映像をインターネットで配信する。約400カ所の桜の写真や本数など基礎情報も充実している。