ID 6731
登録日 2008年 3月14日
タイトル
予想は「平年並み」でも暖かい日続き
.
新聞名
日経ネット関西版
.
元URL.
http://www.nikkei.co.jp/kansai/news/news003157.html
.
元urltop:
.
写真:
.
雨にぬれるソメイヨシノのつぼみ(14日午前、大阪城西の丸庭園)
今年の桜の見ごろは?――。桜(ソメイヨシノ)の開花時期に、各地のお花見名所が気をもんでいる。暖冬による早咲きに気象庁の計算ミスが重なって開花予想が迷走した昨年から一転、今年の予想は「平年並み」。それ
でも今週に入ってからの暖かさで当初より1―3日早まり、観光関係者らはやきもき。しばらく気が抜けない日々が続きそうだ。
「これで3月末の予約が増えてくれれば……」。大川沿いの桜を楽しむ屋形船を運航する「大阪屋形船」(大阪市中央区)の寺沢浩通船長(47)は、12日に発表された2度目の開花予想に、ほっとした表情を見せた。
5日の1回目の予想「4月1日」より、少し早まり「3月30日」になったからだ。例年なら客が殺到する3月末の予約が埋まっていなかった。
一方、ここ数日のぽかぽか陽気に、「開花が予想より早まると困る」と気が気でないのは万博記念公園(大阪府吹田市)の関係者。
恒例の「万博公園桜まつり」の期間を、第1回予想を基に3月28日から4月13日と設定。2回目予想で満開のピークがずれる可能性が出てきて、宣伝担当者は「終盤には桜が散っているかも。今から期間を短縮するわけ
にもいかないし……」と悩ましげだ。
関係者の心配が募るのは、昨年の苦い経験があるからだ。気象庁のデータの入力ミスで「早咲き」になったり、その後の気温の低さで修正されたりと迷走する開花予想に右往左往したケースが見られた。
毎年15万人が訪れる香川県丸亀市の「丸亀城桜まつり」の主催者は、「気象庁の予想だけには頼れない」と独自の予報に力を入れる。気温の推移に加え、週2―3回担当者がつぼみのふくらみ具合を観察。昨年はまつり
期間中に急きょ、延長を決めており、担当者は「昨年の二の舞いは避けたい」と祈るような表情だ。
高松城がある玉藻公園など桜の名所の花見客向けに、2500円の弁当を売り出す高松国際ホテル(高松市)の担当者も「今年は振り回さないでほしい」。昨年は弁当のキャンセルや予約日の変更が相次いだ。
今年の発売期間は3月19日から約1カ月間。今のところ高松の開花予想は29日で、ホテルは「このまま咲いてくれれば日程的にベストだが……」(総合企画室)と話している。
..