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ID 6650
登録日 2008年 3月 8日
タイトル
「少花粉スギ」県普及へ
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/okayama/news/20080307-OYT8T00772.htm
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元urltop:
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写真:
 
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国民の2割近くの人が悩まされ、社会問題にもなっている花粉対策として、県は、まずスギを花粉の少ない品種に植え替える2010年度まで3年間の計画「少花粉スギ・ヒノキ普及推進プラン」をまとめた。1 年間にスギの苗木が植えられる県内の「植栽面積」は10ヘクタール。品種切り替えへの補助、モデル林の造成などを通じ、15年後には同面積の7割で少花粉化を目指す。都市部などでは国や各自治体がすでに取り組ん でいるが、中四国の自治体では初めて。
 県内の民有林は44万6000ヘクタールあり、このうちスギが3万8000ヘクタール、ヒノキが11万7000ヘクタール。ただ、外国産の流通などに押され、新たに苗を植える林業者は少ない。植栽面積はスギ10ヘクター ル、ヒノキ200ヘクタールで、植え替えのサイクルは停滞気味だという。
 県林業試験場(勝央町)は、花粉量が通常の1%以下の少花粉スギの種類から、県内での生育に適した品種を選抜中。しかし、挿し木をした後に根付く確率が14%と低く、十分な量の苗木を供給できないという。また、 挿し木で増やすことが難しいヒノキは、実用化にもっと時間がかかりそうだ。
 プランはスギを中心にまとめられ、苗木の年間生産量を3年後に300本、10年後に9000本、15年後に2万2000本に増やす。1ヘクタールに3000本植えると、15年後には7ヘクタールで少花粉スギに植え替えら れる計算だ。
 ただ、林業者には従来品種へのこだわりもあって、少花粉スギへの関心は薄い。その中で少花粉スギの苗木の供給を増やしていくために、林業試験場などは、品種選定や栽培方法の研究を進め、08年度に試験林、0 9、10両年度に県内10か所にモデル林を設け、生産講習会などで林業者らにPRしていく。
 少花粉スギの苗木の値段はまだはっきりしないが、従来品より高くなる場合、県は差額をカバーする補助制度を設け、植栽の切り替えを後押しする。県治山課は「林業振興のためにも、国民病とも言える花粉症対策を 進める。そのために、国産材の利用を促進し、植え替えサイクルを早めたい」としている。
 日本気象協会によると、県内のスギ花粉は、07年より半月程度遅い2月下旬から飛び始め、来週から10日~2週間程度のピークを迎える。その後、3月末から4月にかけて、ヒノキの花粉が多く飛散しそう。
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このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。

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