ID 6645
登録日 2008年 3月 7日
タイトル
「6年前も」住民に不安と憤り 各務原の山火事
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新聞名
岐阜新聞
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元URL.
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20080307/200803070911_4232.shtml
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元urltop:
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写真:
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各務原市須衛町で6日に発生した山林火災。山頂へ広がっていく火の手を食い止めようと、上空では防災ヘリが放水を繰り返し、20台を超える消防車両が出動。付近住民らが不安そうに消火活動を見守った
。発生場所は、2002(平成14)年4月にも大規模な山林火災が発生した現場の一部。豊かな自然が再び失われた。たばこの火の不始末が原因とみられることに対し、憤りの声も上がっている。
出火した山林斜面のすぐ南には、川崎重工業の社員寮が6棟あり、発生時は多くの主婦らが室内にいた。駐車場に避難していた女性は「窓の外を見たら、山から煙が上がっていて、すぐに燃え広がった。(住民は)自主
的に避難した。空からは灰が降ってきた」と、不安げな表情。別の棟に住む女性は「仕事中だったが火事の一報を聞き、様子を見に来た。遠くからも、煙に包まれた山の所々に赤い炎が見えた」と話した。
煙の立ち上る山を見つめていた同市内の会社員男性(61)は「煙がもうもうと上がり、山肌は赤く燃えていた。以前も火事が起きた場所だと思い、心配になってやって来た」と出火直後の様子を語った。
上空では、岐阜、愛知両県の防災ヘリ3台が次々と放水を行った。鎮圧したのは発生から約3時間後。雑木や枯れ草など約3・5ヘクタールを焼いた。
6年前の大規模山林火災を受け、市民ボランティアによる植樹を進めてきた「緑の山再生プロジェクト」実行委員長を務めた野澤康男さん(58)は「02年以降、植樹だけでなく、山での不用意な火の使用をやめるよう訴
えてきたのに…。山に入る人は禁煙とするべき」と、怒りを隠せない様子だった。
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