ID 6448
登録日 2008年 2月23日
タイトル
サクラの名木ウソから守れ 長井市が防除作戦
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新聞名
河北新報
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元URL.
http://www.kahoku.co.jp/news/2008/02/20080223t53012.htm
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元urltop:
-リンク切れ-
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写真:
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樹齢1200年以上を誇るエドヒガンザクラの花芽を野鳥ウソの被害から守ろうと、山形県長井市は春の行楽シーズンを前に防除作戦を展開している。壊滅的な被害を受けた昨年の経験を踏まえ、市は「今年 は何としても守り抜く」とウソの飛来に目を光らせている。
長井市には国の天然記念物に指定されたエドヒガンザクラの古木「伊佐沢の久保桜」と「草岡の大明神桜」がある。ウソの飛来によって昨年は大きな被害を受け、このうち「大明神桜」は、花芽の7、8割がついばまれる
大打撃を受けた。
市は昨年の経験から、忌避剤の散布時期の遅れが被害を拡大させたと分析。昨年12月の段階で忌避剤をまき、ウソに花芽がまずいことをあらかじめ学習させ、薬効成分が弱まって花芽が膨らみ始めた2月中旬にもう一
度散布することで、ウソを寄せ付けなくする「2段階作戦」を考案した。
19日行われた2度目の防除作業では、市の係員が防除機を使って忌避剤を散布。根元回りから高さ約20メートルの枝の先端まで、まんべんなく薬剤を吹き付けた。
長井市と隣接する南陽市、山形県白鷹町の2市1町は桜の名所をつなぐ「置賜さくら回廊」を設け毎年共同で観光キャンペーンを展開している。「久保」「大明神」の2本も周遊ルートにあり、昨年は13万人が訪れている
。
市は今後、ウソの飛来に十分注意を払いながら、必要に応じて忌避剤の散布を追加する。市商工観光課の松木満主幹は「現在のところ被害はほとんどなく順調だ。訪れる方々に最高の桜を見ていただくため、何として
も守り抜きたい」と気を引き締めている。
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