ID 6388
登録日 2008年 2月20日
タイトル
07年度森林・林業技術交流発表会「松枯れ」や環境問題言及
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新聞名
三陸河北新報
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元URL.
http://www.sanriku-kahoku.com/news/2008_02/k/080220k-yuusyu.html
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元urltop:
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写真:
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秋田市の東北森林管理局で七、八の両日開かれた「二〇〇七年度森林・林業技術交流発表会」で、「松枯れ」を考える一年生の環境教育を発表した本吉町大谷中(菅原邦保校長、生徒百三十五人)が、中学・
高校の部で最高賞の優秀賞を獲得した。このほど、宮城北部森林管理署(大崎市)の堀井忠弘署長が来校し、発表した生徒四人に賞状と盾などを伝達した。
一年の岩槻和佳奈さん、斎藤利香さん、小山愛絵莉さん、佐藤朋実さんが、「大谷中ハチドリ計画・松枯れから大谷を守れ!」をテーマに発表した。
同校は、〇四年度から一年生の総合学習や全校活動として、地元有識者、気仙沼森林事務所、町役場などの協力を得て、大谷地区の松枯れ被害の現状を学ぶ現地学習会、防止のための大谷・長須賀海岸の松林清掃・
アカゲラの巣箱設置、おかめ浜松林再生のための植樹活動・下草刈りなどを実施してきた。
発表では、四年間の活動内容を報告しながら、松枯れの直接原因となるマツノザイノセンチュウやカミキリムシだけでなく、地球温暖化や環境汚染、森林荒廃など多様な問題もかかわっていることまでに言及。生き物を
守る鎮守の森の大切さを発表した五所川原農林高(青森県)とともに、中学・高校の部の優秀賞に輝いた。
発表者の小山さんは「本番はとても緊張したが、活動で学んだ思いをしっかりと伝えられた。優秀賞はとてもうれしい」と喜ぶ。発表会に同行した山形利文教頭は「先輩から続いてきた四年間の取り組みの成果と思う。賞
を励みに二年生の”磯焼け”、三年生の”冬水田んぼ”も含めた環境学習活動をさらに充実、発展させたい」と語る。
発表会は東北森林管理局管内五県の森林・林業の技術普及・向上などを目的に、同管理局が主催。本年度は一般の部(森林技術部門と森林ふれあい部門)に二十三機関、中学・高校部門に四校(五団体)と、特別参加
の小学校一校が発表した。
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