ID 6354
登録日 2008年 2月17日
タイトル
寒波、悩む開花予想ウメまだら、サクラ遅れ懸念
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新聞名
日経ネット関西版
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元URL.
http://www.nikkei.co.jp/kansai/news/news002603.html
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元urltop:
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写真:
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大阪に11年ぶりの“大雪”をもたらすなど、2月に入って寒い日が続く近畿地方。気まぐれなお天気の影響で大阪や京都のウメの開花は例年に比べて遅れそうな雲行きという。日本気象協会のサクラの開花予
想は今月26日に発表の予定だが、「平年並み」と見込んでいる担当者は、2週続きの週末寒波に気をもんでいる。
大阪管区気象台によると、16日朝の大阪の最低気温は平年並みの2.9度だったが、大阪城周辺では一時、小雪がちらついた。都心部で11年ぶりの積雪5センチを記録した1週間前と同様、日本付近は冬型の気圧配置が続
き、再び厳しい寒さが訪れる見通しという。
13日に大阪で今シーズン初めての氷点下(マイナス0.3度)を記録するなど、2月上旬までの暖冬傾向から一変した影響で、ウメの開花は遅れている。
大阪城公園内のウメの標本木(白加賀)は平年だと「2月9日」に開花するが、16日の時点でつぼみが膨らんでいるものの、鮮やかなピンクの花びらはまだ顔をのぞかせていない。平年は「2月19日」の京都も開花の気配
はないという。
一方で、気まぐれな天気のいたずらか、神戸は平年より17日早く、今月5日に開花した。
今月26日に予定している1回目のサクラ(ソメイヨシノ)の開花予想を前に、日本気象協会の担当者は「今のところ何とも言えないが……」と気をもむ。
大阪城公園梅林にある標本木の「白加賀」はまだつぼみ(16日)
同協会が1月末に発表した大まかな予想(桜前線の傾向)では、大阪の開花は「3月24―27日」。全国的に「平年より早い」となっている。2月の気温が平年並みと見込んではじき出した数字で、2月に入っての寒波の到来ま
では予測していなかった。
17日の近畿地方は北部の山間部で40センチ、中部でも数センチの降雪が見込まれており、平野部でも積もることはないが、雪がちらつくという。
昨年のサクラの開花予想を巡っては、気象庁が暖冬を加味して静岡や高松などで当初「記録的な早咲き」としたが、その後の寒の戻りで訂正を余儀なくされるなど、振り回された。気象協会の担当者は「来週半ばから気
温が回復する見込みで、おそらく1月末の桜前線の傾向予想の範囲に収まるとは思っている」と話している。
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