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ID 6215
登録日 2008年 2月 3日
タイトル
森づくりで山の荒廃止めたい
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新聞名
宮崎日日新聞
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元URL.
http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/?itemid=5269&blogid=5&catid=15
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元urltop:
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写真:
 
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本県は県土の約76%を森林が占める緑豊かな環境に恵まれている。
 その森林が持つ役割は多岐にわたる。木材の供給源となり、暮らしに欠かせない清らかな水を育(はぐく)む。
 また、近年では世界規模で急速に進む地球温暖化の原因となる温室効果ガスCO2を吸収し、大気を浄化する。
 この大切な森林を次代に引き継ぎ、地球の未来を守ることは、緑豊かな本県だからこそ真剣に取り組まなければならないテーマではないか。
 2月1日から春期の「県民緑化推進運動強化期間」(5月31日まで)に入った。家庭や学校、地域、職場で運動の趣旨を浸透させていきたい。
■未植栽地2000ヘクタール■  同推進運動は県と県緑化推進機構が主体となり、家庭、学校、地域など身近な緑の環境づくりや植樹などによる森林づくり活動に多くの県民、企業の参加を呼び掛けている。
 林野庁主導による全国規模の国土緑化運動の今年のテーマは「温暖化 緑で止めよう 未来のために」。
 本県もこのテーマに沿って今年、現在の春期と秋期(9月1日から11月30日)の運動強化期間を設け、「緑の募金」や苗木配布、植樹など多彩なイベントを繰り広げる。
 運動の中でも特に、近年荒廃が進む県内の森林保全は重要な課題となり、県民のボランティアによる「森づくり」活動は大きな柱となっている。
 森林面積59万ヘクタールを有する本県では林業は基幹産業だ。しかし、外材との競争で価格低迷が続き、林業従事者の高齢化、後継者不足などから民有林では伐採後の再植栽が進まない未植栽地が約2千ヘクタール (2006年8月現在)に及ぶなど厳しい現状もある。
 森林保全は山村だけに任せず、都市部も含めた県民全体の問題だろう。
■緑の少年団員も活躍■  同推進運動では、昨年県主催の植樹活動が西都、日南市と諸塚村で行われたほか、市町村単位でも実施した。
 こうした活動を支えるのが県などが育成に力を入れる「森林づくりボランティア」だ。対象は一般の県民で06年末現在で855人が登録している。より多くの県民に広げたい。
 また、若い世代、特に子供らに緑の大切さ、環境問題に対する意識啓発も運動のもう一つの柱となる。
 県内では30年以上前から「緑の少年団」活動が続けられている。
 森林・林業、自然環境の学習や植樹、「緑の募金」など地域活動を行い、県内では29市町村の64団体で小学生を中心に1450人(07年4月1日現在)が学んでいる。
 自分たちの手で植樹した苗木の成長を追い、じかに自然に親しむことは環境問題に関心を持つ第一歩だ。
 このほか、県環境森林部自然環境課によると、県内企業の環境保全への意識も高まっているという。県では一昨年から企業の森林づくり推進事業を展開。県がコーディネートして企業の社会貢献活動を支援している。
 学校、地域でも環境をテーマにした講座が取り入れられるようになり、講師派遣などへの支援も県は森林環境税のソフト事業として推進している。
 同推進運動強化期間に入り、県内各地では緑の募金活動も始まった。
 多くの県民が何か一つでも身近な緑化運動に参加し、「みどりの地球を未来に贈る」という「みやざき悠久の森づくり」県民憲章を実践したい。
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このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。

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