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ID 521
登録日 2006年 3月11日
タイトル
地方点描:カンデャッコ[角館支局]
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新聞名
秋田魁新報
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元URL.
http://www.sakigake.jp/servlet/SKNEWS.Column.chihou?newsid=20060311ay
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元urltop:
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写真:
 
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仙北市西木町桧木内の中里地区に伝わる「カンデッコあげ」行事。朴(ほお)の木で作った小型のくわと、クルミの若木でかたどった男根を1メートルほどのしめ縄で結び、神木のカツラの巨木に投げ上げ、五 穀豊穣(ほうじょう)や家内安全などを願う小正月行事だ。狙い通りの枝にうまく掛かると、願いがかなうといわれている  「カンデッコ」は農耕具の「くわ」を意味する方言と一般的には説明されているが、中里の人に言わせれば、正しくは「カンデャッコ」。昔のくわには、柄の先に木製の台があり、その先に金属の刃の部分が取り付けられてい た。「くわ台」がなまって「カンデャ」となったのだという。地元では今でも、行事を「カンデャッコあげ」と呼んでいる。それが表記上「カンデッコ」になってしまったのは、昭和61年のことだった  この年、行事は国の記録保存を要する無形民俗文化財に選択された。選択に向けた態勢整備の一環として、地元に保存会を立ち上げることになり、「中里カンデャッコあげ保存会」の名称で文化庁に申請した。ところが 、ここで待ったが掛かる。いわく、「『デャ』という発音は日本語では一般的ではない。『カンデッコ』にして、申請し直してもらいたい」  保存会のメンバーが当時を振り返る。「県外の人にも分かりやすいようにという趣旨だったのだろうが、無念の思いだった。表記は表記として、呼称は今まで通りにしようということで妥協した」  カツラの巨木に数々のカンデャッコが掛かる様は、まさに壮観。そこには、地域の人々の願いとともに、方言に対するひそかな誇りも込められている
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このページの公開日は1999年11月11日。最新更新日はです。

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