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ID 5926
登録日 2008年 1月 6日
タイトル
三河黒松が全滅の危機
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新聞名
東海日日新聞
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元URL.
http://www.tonichi.net/news.php?mode=view&id=21866&categoryid=1
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元urltop:
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写真:
 
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100年後、 200年後に残したい三河の風景を代表する黒松が絶滅の危機にひんしている。 とよはし巨木・名木100選の1つだった豊橋市岩屋町地内、 旧東海道の黒松が枯死したため昨年伐採されるなど、 樹齢100年以上の名木が1本、 1本と枯れていく。 マツクイムシ被害によるもので、 薬剤散布や樹幹注入などの措置が講じられているものの、 猛威は広がる一方。 あと10年もすれば主だった松は全滅してしまう。 そうした声が上がり始めた  昨年2月に伐採された岩屋の黒松は、 樹齢130年以上で、 旧東海道の松並木をしのぶ最後の1本とされてきた。 同100選の1つに数えられ、 市としても万全な備えで保存に努めてきた  巡回とともに、 対応として年2、 3回の薬剤散布を実施してきた。  しかし06年10月上旬、 巡回中の職員が葉の変化に気付き、 愛知県職員や造園業者の樹木医を交えて協議。 マツクイムシ被害と断定し、 早速薬剤の樹幹注入や活性剤注射、 活性剤葉面散布、 活性剤地中散布などを行ったが、 効果がなく、 昨年の年初めに枯死した  枯死した松がマツクイムシ (マツノマダラカミキリ) の産卵場所となったり、 倒木の恐れもあるため、 伐採処置をとった  豊橋市にはこのほか、 豊橋公園や高師緑地公園に同100選に選ばれた松が6本ある。 そのほかにも神社やお寺などに大木も、 被害に遭って枯死したり、 心配されるものも少なくない。  市は 「昭和50年代に被害がピークに達し、 松林自体が減ってしまったため、 被害のピークは過ぎた。 しかし抜本的な対策がないのが実情だ」 と話し、 決め手を欠いた状態だ。 それでも①マツノマダラカミキリを駆除するための薬剤散布 (地上散布) ②産卵場所である枯れた松の撤去③マツノザイセンチュウの防除のために樹幹注入―を3本柱に対策を講じている  松林で知られる高師緑地公園には黒松約3000本と赤松300本があるが、 年間40から60本ずつ枯れて、 伐採してきている。  一方、 国 (農林水産省) は公益的機能の高い松林を保全すべき松林として位置付け、 重点的な対策を図っているが、 対策を講じようにも予算がすくなく、 対応し切れない実情もあるという。 マツクイムシ被害はとどまるところを知らない。
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このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。

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