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ID 5806
登録日 2007年 12月19日
タイトル
「生きた化石」の紅葉:飯田町アイ・ガーデン
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新聞名
イザ
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元URL.
http://3625pennslandin.iza.ne.jp/blog/entry/426452/
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元urltop:
-リンク切れ-
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写真:
 
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「生きた化石」というと、シーラカンスか、はたまたネッシーかと思ってしまうかもしれませんが、小学校の校庭などでも見かける樹木「メタセコイア」は「生きた化石」と呼ばれています。先日、打ち合わせで元勤 め先でもある日建設計に行った際に、日建設計がある飯田町アイ・ガーデン・エアのメタセコイアの並木がちょうど見ごろを迎えていたので、今日はニューヨークから日本に話を戻して、メタセコイアと飯田町アイ・ガーデ ン・エアについて紹介します 紅葉の間にある緑の木はクスノキ。ウッドデッキの通路の部分には、冬場の緑の確保と、ビルの間を抜ける風の防風対策のための常緑樹のクスノキが植栽されています まずはじめはメタセコイアがなぜ「生きた化石」と呼ばれるかについてです。この樹種は、1939年に日本でセコイアに似た化石として発見され、日本の学者により「メタセコイア」と命名されました。「メタ」とは少し変わった という意味で、「セコイア」は常緑の針葉樹セコイア・センペルビレンスと似ていることから名づけられました。日本名はアケボノスギ、英名はその直訳でDawn Redwood。セコイアという名前は、アメリカのカリフォルニア州にあるセコイア国立公園と同じで、その国立公園には100mの高さを超えるセコイア・センペルビレンスがあり、巨大な木の幹をくり貫いたトンネルの中を 車が通る写真などを見た方もいるかと思いますが、あの樹種がセコイアです 成長が早いのもこのメタセコイアの特徴です 戦前に化石が日本で発見され学会でも発表されましたが、戦争に入り注目もされませんでしたが、その絶滅種と思っていた樹木が1945年に偶然にも中国四川省(植物調査に出かけた学者が病気で足止めをくらって、そこ で近くに校庭にある木の種類がわからないという校長の問いに答えることで発見!)で発見され、1948年にアメリカのハーバード大学付属のアーノルド植物園Arnold Arboretumが、種子と挿し木を入手し、それから世界にこの樹木が普及していきました。日本には1949年に入り、東京水元公園やさいたま別所沼公園などに植えられて全国に普及したのですが、化石が日本で発見され ていることから、日本にも300万年前から100万年前には生息していたとされています 針葉樹は普通、松や杉を思い出していただけばわかるように常緑樹が多いのですが、針葉樹で落葉樹であるのが、メタセコイアの特徴の一つであると言えます。ちなみに、普通に街なかで見かける樹木のうち、針葉樹 で落葉樹というと、ラクウショウ、イチョウ(分類上は針葉樹)、カラマツ程度しかありません。針葉樹の円錐形の樹形を保ちながら、しかも紅葉で四季の変化も味わえるというのが、このメタセコイアの最大の特徴です ストリート・ファーニチャーとしてのテーブル 太鼓橋のようなウッドデッキの通路。ところどころに暗号のような数字があります 東京はJRの飯田橋駅と水道橋駅の間、昔のJR貨物駅の飯田町駅跡地を再開発によりオフィス、商業などの複合施設として再生したのが、アイ・ガーデン・エアです。ここにはクスノキ、モミジの並木の連続としてメタセコ イアの並木があり、新しい都市の緑の軸線が作られ、異なった機能と形態の建物を緑でつなぐといった役割を果たしています。ランドスケープの設計は日建設計、担当は平賀達也氏。2005年に造園学会賞を受賞した作 品です。メタセコイアの並木と直行するようにビルの間を抜ける空間などは、ウッドデッキの太鼓橋のように作られ、普通ですとつまらない空間になりがちなビルとビルの間もアーバン・ガーデンとして面白みのある空間 としてデザインされていると思います。オフィスビルだけではなく、ホテルやレストランを中心とした商業施設もあるので、メタセコイアの紅葉狩りよりも「花より団子」という人にも楽しめると思います (商業施設の建物は、今年の春頃TV放映されていた織田裕二、大竹しのぶ、上野樹里の「冗談じゃない!」のロケによく使われていました。)
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このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。

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