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ID 492
登録日 2006年 3月 9日
タイトル
若き八つ房五葉松「瑞祥」 ついに国風賞を受賞
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新聞名
JanJan
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元URL.
http://www.janjan.jp/culture/0603/0603080493/1.php
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元urltop:
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写真:
 
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盆栽とは、完成までに永い年月のかかるものと言われている。特に、わが国最高の格式を誇る国風盆栽展などに出品される松柏類については、優に100年を超える樹齢を重ねた古木が多い こうなると一般のアマチュアが趣味とする世界とは、一線も二線も隔された芸術の領域になってしまう ところが、今年第80回を迎えた国風盆栽展の中に、特に優れたものに贈られる国風賞を受賞した戦後生まれの八つ房五葉松があった。八つ房五葉松とは、突然変異によって生れた、葉が短く芽が多数出る種類の木の ことをいう。植物界では、突然変異は時々発生するが、その中から盆栽に向く性質のものが増やされてきた。戦後しばらくして八つ房五葉松のブームがおこり、最盛期には数百の品種が市場に送り出された。やがて淘汰の 時期を迎え、今では当時から定評のあった少数の種類が一般に流通しているにすぎない その中の筆頭格が、一代で名品を作れる夢の盆栽樹種と言われ、瑞祥と命名された品種の五葉松である。その樹性は強健にして、植替え時の失敗もほとんど無く、接木、取り木、挿し木の活着率も高い。特筆すべきは 太りの早さであるが、それも単なるオデブさんではなく、幹には適度の古色が現れる。「盆栽になるために生れてきたような奇跡の樹種」と日本盆栽協会の役員は表現した。縁日盆栽の中から見出されたと言われている 十数cmの親木から、今では多くの名品が育てられている この木の特性を見抜き、その普及に半生をかけた瑞祥育ての親といわれる故鈴木佐市氏の情熱と卓越した技術についても、斯界では広く知られているところだ  今年の国風賞を受賞した八つ房五葉松こそこの瑞祥である。ついに盆栽界の頂点に立った若き瑞祥は、一般の愛好家に向かって、盆栽の世界に通じる扉を大きく開いてくれたと言えるだろう  筆者も八つ房五葉松を育てている(写真参照)。まだまだ名品の域には遠く及ばないが、夢を追い続けていきたいものだ 参考資料:(株)近代出版 『現代盆栽作風大成』
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このページの公開日は1999年11月11日。最新更新日はです。

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