ID 5639
登録日 2008年 5月30日
タイトル
旧松尾鉱山に緑を再び 盛岡で2100本植樹
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新聞名
岩手日報
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元URL.
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20080530_14
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元urltop:
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写真:
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特定非営利活動法人(NPO法人)森びとプロジェクト委員会みちのく事務所(盛岡市、角岸幸三所長)は本年度から、八幡平市の旧松尾鉱山跡地で本格的な植樹活動に取り組む。初の植樹行事となる「八幡平
ふるさとの森づくり」を31日に開催。強酸性土に覆われ風雪の厳しい跡地での森林再生を目指して1歩を踏み出す
同事務所は2006年に開設。これまで八幡平市の県民の森で鉱山跡地に植える苗木を木の実から育て、跡地での試験植樹も行ってきた
ふるさとの森づくりには東北各地、首都圏から230人が参加する見込み。同市や青森県で育てたミズナラ、トチ、クリなど2100本を植える
準備作業は今月17日から始まり、関係者は強酸性の土壌の入れ替え作業を実施。植樹場所の地表を50センチ掘り樹木のチップ、貝殻、もみなどを敷き、黒土やバーク肥料などを混ぜた表土をかぶせた
苗木が育つ有効な手段は確立していないが、根の広がりを期待し深さを50センチにした。これまでの試験植樹では、苗木が風雪に耐えたことを確認したという
跡地での植樹活動は09年からの計画だったが、1年早めて実施。今年は温室効果ガスの排出削減を義務づけた京都議定書の約束期間が始まり、環境問題をテーマにする北海道・洞爺湖サミットが開かれるため、森づく
りの機運を盛り上げる
角岸所長は「苗木が育ち強酸性土に根が届いた場合、樹木が育つのか不安はある。だが、木は倒れても未来の木々を育てる土に返る。継続が大切だと思う」と話している
旧松尾鉱山跡地では同事務所のほか、盛岡市の東北地域環境計画研究会、いわてNPOセンターが森林再生活動を実施。3団体でつくる再生の森協議会は今月20日、盛岡森林管理署、県、八幡平市と協定を結び、計
画的な植樹や効率的な運営を進めている。
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