ID　5621

登録日　2008年 2月　6日

タイトル

校庭から伐採された桜の木で作ったユカイナで合奏す

新聞名

中日新聞

元URL.

http://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20080206/CK2008020602085301.html

元urltop:

写真:

　

駒ケ根市の中沢小学校で五日、主要地方道駒ケ根長谷線中沢地域バイパス整備のため伐採された校庭の桜の木で笛「ユカイナ」を作って演奏する授業があった。四年から六年まで約七十人と教員が一人一 つずつ制作。子どもたちは「大事な桜が自分たちの所に戻ってきた」と喜び、宝物になった笛を吹き鳴らした 　桜はソメイヨシノ四本で、二〇〇七年六月に伐採され、バイパスは十二月に開通した。伐採を残念がる児童の思いを大切にしたいと、学校側が伊那市西春近で木彫り工房を開く加納義晴さんに相談。加納さんらが考案 した「誰でも吹ける」木の笛ユカイナを作ることにした 　縦約六センチ、横約四センチ、厚さ約二センチでお守り袋のような形。子どもたちは部品を接着し、吹き口を紙やすりで磨いた。同校卒業生の笛演奏家北原有さん（４６）らの演奏を聴いた後、約十五分で運指を覚え、「 かえるのうた」などを合奏して楽しんだ 　桜の木を切らないでと校長に直訴した五年下平茉奈弥さん、下平真美さんは「花がきれいで木登りもした桜の木。形を変えて戻ってきてうれしい」と話し、伐採後の利用についてクラスで考えた関屋和泉さん、宮脇綾子 さんは「きれいな音で良かった」と笑顔を見せた。