ID　5523

登録日　2007年 11月27日

タイトル

樹勢回復へ樹木医治療 北杜高のプラタナス

新聞名

山梨日日新聞

元URL.

http://www.sannichi.co.jp/local/news/2007/11/28/15.html

元urltop:

写真:

　

　山梨名木百選に選ばれている北杜高（北杜市長坂町）のアメリカスズカケノキ（プラタナス）の樹勢が衰え、同校が治療に乗り出した。正面玄関前で長年、生徒を見守ってきた同校のシンボル的存在。現在、 樹木医が枯れた枝の伐採などに当たっているが、「樹勢が衰えた詳しい原因は分かっていない状況」（同校）で、生徒たちは一日も早い回復を願っている。 　アメリカスズカケノキは樹齢百年以上で、高さ約三十メートル、幹回り約四メートル。一九一六年、同校の前身となる旧北巨摩郡立農学校の創立記念で、現在地に植えられた。 　巨木の周囲にはベンチがあり、生徒が昼食を楽しむ光景が見られ、入学・卒業式には記念撮影ポイントとして人気を集めていた。しかし数年前から樹勢の衰えが目立ち、葉の大きさが二－三割小さくなったり、夏でも葉 が枯れる事例があった。 　同校は本年度、学校評議員となった同市小淵沢町の樹木医安藤義樹さん（４５）に治療を依頼。安藤さんは「根が水を吸い上げる力が弱っている可能性がある」と指摘しているが、寿命かどうかは分かっていない。 　十月末から枯れた枝を伐採する作業を始めていて、今後もせん定作業を続けるほか、土の入れ替えなど土壌改良を予定している。作業を見掛けた生徒からは「母校の象徴なので、一日も早く回復してもらいたい」とい う声が出ている。