ID 5500
登録日 2007年 11月26日
タイトル
街に息づく葉っぱ描く 立川在住の画家 群馬直美さん
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新聞名
東京新聞
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元URL.
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20071127/CK2007112702067683.html
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元urltop:
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写真:
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木の葉と向き合う「葉っぱの画家」として知られる立川市羽衣町一、群馬直美さん(48)が、都内三十二カ所の街路樹を題材にしたエッセー画集「街路樹 葉っぱの詩(うた)」(世界文化社)を出版した。都内
を歩き、出合った街の歴史やエピソード、街並みの中に息づく木々の魅力、特徴を繊細な筆致で表現している
群馬さんは一九八一年、太陽に透ける木の葉の美しさに魅せられて以来、葉っぱを描き続けており、九八年に初のエッセー画集「木の葉の美術館」を出版した。今回は、木の実をテーマにした「木の実の美術館」(二〇〇
二年)に次いで三冊目
地元立川のイチョウや府中のケヤキ並木、多摩市のメタセコイア並木などのほか、神宮外苑のイチョウ並木、銀座のヤナギなど二十三区内の有名な街路樹を訪ね、並木や道行く人を素描して歩いた。五十点の風景画
は、街路樹の部分だけテンペラで色付けし、街に息づく緑を浮かび上がらせている
日本の近代街路樹文化の幕開けとなった銀座のヤナギのエッセーでは「目も覚める薄緑の細葉のダンス」と、感性豊かに表現。西武池袋線東久留米駅周辺のカリン並木では、国木田独歩が小説「武蔵野」で描いた田園
風景と重ね合わせ「一人で歩いてもわくわく楽しい驚きに出会える場所」とつづっている
テンペラで描いた街路樹の葉っぱや木の実の絵二十九種約七十点も掲載している
群馬さんは「懐かしいあの街の街路樹、思い出の詰まった並木に、誰もが心を癒やされたことがあると思う。実際に歩いて魅力を再発見してもらいたい」と話している
B5判、二百三十二ページで、二千三百十円。問い合わせは、世界文化社=(電)03(3262)5111=へ。
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