ID　5308

登録日　2007年 11月　9日

タイトル

樹木の生命力というのはすごい。大型台風で…

新聞名

八重山毎日オンライン

元URL.

http://www.y-mainichi.co.jp/?action_article_show=true&article_id=9836

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写真:

　

樹木の生命力というのはすごい。大型台風で痛めつけられ、“丸坊主”になっていた石垣市平得の史跡文化財・三番アコウがいつの間にか青々とした葉を茂らせている。アコウはそもそも、防風、防潮林に適し ているといわれるくらいだから、回復力の速さは他の樹木とは違うようだ▼一方で、9、10月と2個の“超大型台風”に襲われた石垣島の山々の南東部は、美しい稜線が姿を変えるくらい、荒涼としている▼荒れ果てたその 姿を市街地から目にできる前勢岳やバンナ岳などの山々は元通りになるまでには、時間がかかりそうだ▼台風被害といえば、国道や県道などの植栽ますでも樹木の折損や立ち枯れがかなりの数に上っている。数年前、 八重山支庁が樹種変更した平得からサンエー間の国道沿いのキダチベニノウゼンやイッペーは強風に弱いらしく、多くの木がさんざんな目に遭っている。被害も相当な額に上るだろう▼以前あったヤエヤマコクタンは、 地元では「クロキ」と呼ばれ、昔から広く庭木に用いられ、台風にもびくともしない強じんな樹木である▼地球温暖化で今後、沖縄に接近する台風は威力を増し、ますます大型化することが予測されている。樹種選定には やはり、その土地の風土に合った樹木を選ぶことが賢明かもしれない。（