ID 5217
登録日 2007年 11月 3日
タイトル
白神山地で無断伐採 つる性植物220本
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新聞名
河北新報
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元URL.
http://jyoho.kahoku.co.jp/member/news/2007/11/20071103t23028.htm
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元urltop:
-リンク切れ-
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写真:
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切断されたつる性植物。中央のブナの幹につるの跡が残っている
世界自然遺産に登録されている白神山地の白神岳(青森県深浦町、1、232メートル)で、ブナに巻き付いているつる性植物約220本が無断で伐採されていたことが2日、分かった。一帯は国定公園内の第三種特別地
域に指定され、樹木の伐採は知事の許可が必要。県と町は自然公園法違反容疑で告訴も検討している。
伐採されていたのは白神岳の蟶(まて)山コースと呼ばれる登山道沿い。登山口から標高1、000メートルほどの森林限界点までにあるゴトウヅル(ツルアジサイ)、ツタウルシ、イワガラミなどのつる性植物が、高さ1―
2メートルのところで切断されていた。一部は根元から引き抜かれた跡があった。
9月27日に県の委託巡視員が発見。連絡を受けた県は10月1日、町や津軽森林管理署(弘前市)の職員と被害を確認した。つるの太さは1―10センチほどで、9月中旬から下旬にかけ、のこぎりのようなもので切られ
たらしい。ブナの幹にはほとんど傷が付いていなかった。
蟶山コースは白神岳への登山道の中でも人気があり、シーズン中の休日は登山愛好者の姿がよく見られるという。周辺は国有林だが、登山道だけは県と町が共同で管理している。
県自然保護課は「幹を締め付けられてブナがかわいそうと感じた人が、勝手につるを切ったのではないか」と推測する。切られたつる性植物はブナの上の方で絡み付いたままになっており、このままでは枯れて、下を
歩く登山者を直撃する危険性もある。
県は情報提供を呼び掛けるとともに、津軽森林管理署と協議した上で警察に被害を届ける..