ID 4810
登録日 2007年 9月25日
タイトル
日本最古の木製仮面、奈良で出土...クワを再利用
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20070926it12.htm?from=top
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元urltop:
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写真:
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邪馬台国の有力候補地の一つ、奈良県桜井市の纒向(まきむく)遺跡で、木製としては最古の仮面(3世紀前半)が出土したと、市教委が26日発表した。
農具のクワを再利用しており、市教委は「農耕に関連する儀礼に使われたのでは」と推測している。
土製の仮面は縄文時代(3000年前)から作られているが、木製品は土中で残りにくく、これまでは神戸市で見つかった7世紀の出土品が最古だった。
仮面は遺跡中心部付近の井戸跡から、カマの柄や盾の一部とともに出土した。カシの木で作られ、長さ26センチ、幅21・5センチ。クワの柄が刺さっていた丸い穴(直径3・4センチ)を口に見立て、両目の穴(縦約1・2
センチ、幅約3・5センチ)を開け、隆起部分を削って鼻の形に整えていた。まゆも刻んで輪郭を描いていた。ひもを通す穴がなく、手に持って顔を覆ったとみられる。
同遺跡は付近に最古級の前方後円墳が点在し、初期大和王権に直接つながる集落跡。仮面が使われた3世紀前半は、邪馬台国の女王・卑弥呼が活躍した時期とも重なる。
仮面は10月3日から桜井市埋蔵文化財センターで展示される..