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ID 4802
登録日 2007年 9月24日
タイトル
カシ・ナラ枯れ、東山で拡大 カシノナガキクイムシ猛威
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新聞名
京都新聞
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元URL.
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007092500090&genre=H1&area=K1E
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元urltop:
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写真:
 
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京都・東山一帯で、カシやナラの大量枯死を引き起こす害虫「カシノナガキクイムシ」による被害の拡大していることが、林野庁京都大阪森林管理事務所などの調査で分かった。次々に葉が変色して立ち枯れ るため、景観や生態系への悪影響が懸念されている。専門家は今夏の猛暑を一因に挙げている。  カシノナガキクイムシは体長約5ミリ。樹木の幹に穴を開けて侵入し、カビの一種である糸状の病原菌を持ち込む。菌が増殖すると樹木は水分を吸い上げるのを妨げられ、葉が赤く変色して最後は枯死する。里山の荒 廃や温暖化に伴って全国的に被害が増えており、東山では一昨年初めて被害が確認された。  先月10日、管理事務所が清水寺や高台寺の東側に広がる国有林89ヘクタールを調査した。幹に多数の穴が開いたり、枝葉がしおれたりした木が195本あり、昨年より39本多かった。そのうち75本は樹木の全部ある いは一部が枯れる「重症」で、昨年より22本多かった。  環境保護に取り組む市民団体「北山の自然と文化を守る会」(伏見区)の今夏の調査でも、大文字山で初めて8本の枯死を確認。被害は東山以外にも広がっており、山科区封ジ山町の山林では昨年の3・8倍の104本が 枯死していたという。  ナラやカシの大量枯死に詳しい京都府立大大学院農学研究科の小林正秀特別講師は「カシノナガキクイムシは雨天時は移動しない。今年は例年より梅雨明けが遅く、その後に晴天が続いたため短期間で一気に繁殖し 、集中的に木を侵食した可能性が高い」と話す。菌によって樹木の水分摂取が妨げられたうえ、猛暑が続いたことも追い打ちをかけたとみている。  管理事務所は2年前から枯れた木を伐採して薬剤で殺虫したり、幹の穴をつまようじでふさいだりしているが「抜本的な防除策はまだ見つかっていない。景観への悪影響も懸念され、注意深く観察していく必要がある」( 造林担当の林和男主幹)という。  「守る会」の榊原義道代表幹事も「枯れた木を放置すると根が腐り、大雨時の地滑りの危険が高まる。ナラやカシの芽を餌にする虫をはじめ、生態系にも影響するのではないか」と心配している..

このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。

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