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ID 4696
登録日 2007年 9月12日
タイトル
ブナの木のミニ洗濯板
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新聞名
ヨミウリホームガイド
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/homeguide/interior/recommend/20070912hg02.htm?from=os2
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元urltop:
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写真:
 
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洗濯板って、使ったことありますか? 10代20代はもちろん、30代でも洗濯板経験者は少ないだろうなあ。だってどうしてもタライとか川とかプリミティブな洗濯風景を想像しがちだと思うし。それともロハス志 向の昨今、意外に愛用者は多いのだろうか。
 と、そんな私だが、実は毎日のように洗濯板を使っている。猛暑だったこの夏、ハンドタオルを使う量がものすごく増え、しかしながら小物だけをいちいち洗濯機で洗うのがめんどくさいなあと思っている時に、偶然見つ けたのだ。最初は小さくて清潔感のあるデザインにグッときた。やさしい風合い、しっかりした素材、手になじむ感じ。なぜか、北欧に行った時に誰かの家で見たチーズボードを思い出したりもした。で、「洗面所に置いて おいたら可愛いかも」くらいの軽ーい気持ちで購入したのだが、これが素晴らしく使える逸品だったのです。
 まず、ハンドタオルをじゃぶじゃぶ手洗いする。今年5月にイタリア・ソサエティ社のリネンタオルを大量購入したのだが、これが評判どおり、洗っても洗ってもヘタりもせず硬くもならず、それどころか洗うたびにどんどん 風合いがよくなってきたため、なんだか洗うのが楽しくなってしまったのだ。それから、Tシャツやシャツに食べ物のシミを付けてしまった時も、このミニ洗濯板が大活躍。シミの部分を水で湿らせてせっけんをこすりつけ、 洗濯板のナミナミのところにあてて軽くこする。そうすると、ナミナミの隙間にせっけんの液がたまって、汚れがカンタンに落ちるのだ。
 そんなにマメじゃないので、洗濯板を使うのはハンドタオルやハンカチだけ。下着とか靴下まで洗うようなことはしない。それでも、毎日ちょこっとだけ手洗いをするというのは、こんなにも気持ちがよく、清々しいことだ ったと、生まれて初めて気がついた。で、30数年間、まったく接することなく暮らしてきたのに、使い始めてみたらもうコレ無しではいられないほどの必需品になってしまったのである。
 ところでこの洗濯板、節が少なく曲がりの出にくいブナの木でできている。聞けば、ブナの木の根元に近い「一番の丸太」と呼ばれる部分で作られているのだとか。その堅さが洗濯板にはとても適しているそうで、手触り のよさも抜群。また、板全体の曲がりや反りを防ぐため、上端と下端の部分には、木目を横に使った木を接いである。ボンドなどの接着剤を一切使っていない(空気圧を利用して固くはめこんであるらしい)ので、洗濯物 が汚れることもない。
 木は呼吸する素材である。こうやって製品になった後でも、水を吸ったり排出したりして、伸びたり縮んだりする。毎日使ったらちゃんと吊るして乾かして、たまにベランダで陰干ししなきゃいけない。そういう手入れも ちょっと面倒だし、そもそも猛暑は終わってもう秋なのだけれど、それでも手洗いの感覚がうれしくて止められなくて、今も毎日使っている..

このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。

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