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ID 4650
登録日 2007年 9月 6日
タイトル
重文渡辺邸保存の技術継承
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新聞名
新潟日報
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元URL.
http://www.niigata-nippo.co.jp/pref/index.asp?cateNo=2&newsNo=2333
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元urltop:
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写真:
 
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関川村の国指定重要文化財「渡辺邸」の屋根の葺(ふ)き替えを毎年続けてきた鈴木弘さん(82)=同村下関=が引退し、今年から地元の宮大工ら3人が「後継者」として作業を行っている。同邸の屋根は、杉の 薄板を重ねて並べて石で固定する「木羽葺(こばぶ)き石置」と呼ばれる独特の構造。3人は地元の重文を自分たちの手で守ろうと技術の伝承を決意し、作業に汗を流している。
 今年から葺き替えに携わっているのは三須真さん(38)=同村下関=、稲家幸さん(62)=同村桂=、高橋栄一さん(66)=同村金俣=。鈴木さんの指示のもとで作業に当たっている。
 屋根葺き師の鈴木さんは長年にわたり渡辺邸の屋根の葺き替えを行ってきたが、高齢などを理由に昨年引退。昨年は岐阜県内の業者に作業を委託した。
 しかし、費用がかさむ上、葺き替えを将来にわたって安定して続けられるかどうかはっきりしなかったため、渡辺家保存会(渡辺啓介事務局長)が地元で継承できないかどうか、同村のシルバー人材センターに相談。宮 大工として活躍する三須さんのほか、大工仕事の経験こそないが、手先が器用な稲家さんと高橋さんを紹介された。
 同会の依頼に対し、3人は「ぜひやらせてほしい」と快諾。鈴木さんの技術を継承することが決まった。
 渡辺邸の「木羽葺き石置」は、切り倒した杉から「木羽」と呼ばれる厚さ数ミリの薄い板をなたで割る作業から始まる。木羽の表面に凹凸のある正目が並ぶよう割っていく作業は、正確さと慎重さが求められる「一番難しい 工程」(三須さん)。
 鈴木さんの指導を受けながら、3人は6月中旬から2カ月以上かけて約1万5000枚の木羽を用意。3日からは屋根に上がり、新しい木羽に交換する作業に入った。今年葺き替えるのは同邸正面の大屋根部分など約450 平方メートルで、作業は10月まで続く予定だ。
 三須さんや稲家さんは「渡辺邸は地元の掛け替えのない文化財。鈴木さんが屋根に登れるうちに技術を教えてもらい、自分たちの手で守り続けたい」と話している..

このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。

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