ID　4633

登録日　2007年 9月　5日

タイトル

１本のトネリコの木

新聞名

岐阜新聞 Web

元URL.

http://www.gifu-np.co.jp/kikaku/minwa/minwa20070904.shtml

元urltop:

写真:

　

関市東本郷の田園地帯の中にそびえる１本のトネリコの木。地元では「名無木（ななしぎ）」の愛称で呼ばれ、トネリコの木にまつわる民話とともに親しまれている。
　江戸時代中ごろ、同地域は日照り続きでわずかな米しか取れず、厳しい年貢の取り立てに遭った農民は飢えに苦しんだ。心を痛めた庄屋の金右衛門は、代官に何度も米を分けてもらうように頼んだが聞き入れてもらえ ず、夜中に代官屋敷に忍び込み、代官を刺し殺してしまう。捕らえられて処刑された金右衛門を、農民たちは深く悲しみ埋葬すると、その場所から見たことのない木が生えたため、農民は「名無木」と名付けて大切に育て たという。
　現在、名無木は市名無木保存会のメンバーが大切に保護。木になった金右衛門さんは、今も田んぼの成長を見守るように静かにたたずんでいる..

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