ID　4478

登録日　2007年 8月19日

タイトル

大島青松園の松林、シロアリ被害で16本伐採へ

新聞名

四国新聞

元URL.

http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/locality/article.aspx?id=20070818000105

元urltop:

写真:

　

香川県高松市庵治町の大島で、国立療養所大島青松園の名前の由来にもなった松林が深刻なシロアリ被害を受けている。大木の倒木を受けて専門家が調べたところ、約１００本のうち１６本に倒木の危険性 が判明。同園では近く伐採を計画するが、高齢化が進む入所者からは「雄大な松が心のよりどころだっただけに残念」と、惜しむ声が上がっている。
　大島の松林は、源平合戦の屋島の戦いで敗れた平氏が、陣を構えていた大島を立ち去る際に、死者の墓標代わりに植えたのが発祥と伝えられる。現在は、大島港から青松園へ向かう途中に樹齢４００年程度のクロマツ の林が広がり、島の玄関を飾るシンボルとして親しまれている。
　同園によると、６月１７日に園の入り口から約２０メートル離れた歩道沿いで、幹回り約３メートルのクロマツの大木がいきなり倒木。幹にはシロアリに食われた跡が目立ち、その後の樹木医の調査で周辺にある計９７本の うち１６本が同様の状態であることが判明した。
　いずれも樹勢回復の見込みがなく、通行人が被害に遭う恐れもあることから、園側が入所者と相談して伐採を決めた。伐採後は、苗の植樹を予定している。
　入所者自治会の山本隆久会長（７４）は「大島で暮らし始めてから、あの松の雄大さに何度いやされたことか。心のよりどころだっただけに非常に残念だが、仕方ない」と話している..

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